2021.11.15Q決算総ざらい【MARK/AXON/SLGGなど】

本日の注目企業決算速報
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2021年11月15日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、15社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。

■ダニマー(DNMR)、ミロマトリックス(MIRO)を追記しました。

1. 四半期決算

1-1. アドバンス・オート・パーツ(AAP)

自動車の部品を扱う小売業者。

今期はEPS、売上ともにアナリスト予想を超える結果となっています。

AAPのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

2021年の第1Q、第2Qは集計期間が他と異なり数値の推移を見るのに適さないため、売上を割愛しています。
また、この期間のEPSはTradingViewにも掲載されていなかったのでYahoo!financeの数値を使用しました。

1-2. タイソン・フーズ(TSN)

食肉加工食品の製造、流通、販売を行う。

最近はアナリスト予想を上回るEPSが続いています。
また、停滞気味だった売上が前期から少々増加しています。

TSNのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-3. ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)

大手レコード会社。

今期はEPSがアナリスト予想を下回っています。

WMGのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-4. アトッサ・セラピューティクス(ATOS)

旧アトッサ・ジェネティクス。乳房の健康に焦点を当て、医療機器、検査、治療法を開発し販売する。

売上が発生していません。
EPSがアナリスト予想を超える期もありますが、いずれもマイナス数値です。

ATOSのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-5. セルシオン(CLSN)

がん治療薬の開発を行う。

毎月ごくわずかな売上が発生しています。
EPSは毎期マイナスです。

CLSNのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-6. リマーク・ホールディングス(MARK)

小売インテリジェンス、顧客やフィンテックリスクの分析など、AIソリューション、フィンテックサービスを提供。
トランプ元大統領の新メディア企業がSPACと合併し新しいプラットフォーム”Truth Social”を立ち上げるというニュースと、トランプ・ホテルがSharecare Health Security Verified(ホテルの衛星面や安全性の認証)を取得したというニュースが結び付けられ、Sharecareの株式の一部を保有するリマーク・ホールディングスの株価も変動している。

今期の売上はかなり少ないです。
一方、SharecareとSPACとの合併に関連して保有していた株式の再評価益が発生し、EPSはプラスの結果となりました。

MARKのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-7. アサーシス(ATHX)

再生医療に焦点を当てるバイオテクノロジー企業。特許取得済みの幹細胞製品”MultiStem”を用いて脳梗塞治療薬として開発中。

今期はEPS、売上ともにアナリスト予想を達成しました。
新しい契約によって売上が予想を大きく上回っています。

ATHXのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-8. アクソン・エンタープライズ(AXON)

テーザースタンガン、ボディ装着カメラ、クラウド型デジタル証拠管理システムなど、警察のハイテク化につながる製品・ソリューションを開発、製造、販売する。

最近はアナリスト予想を上回る期が続いています。

また、若干の上下はあるものの、売上は増加傾向です。

AXONのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-9. ダリオヘルス(DRIO)

スマートフォン、モバイルデバイスを利用してクラウドベースの糖尿病管理ソリューションなどを提供。

最近の売上は増加傾向にあるものの、アナリスト予想を下回る期が続いています。

DRIOのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-10. Eスポーツ・エンターテイメント・グループ(GMBL)

マルタ共和国のeスポーツ事業を行う持株会社。オンラインギャンブルのプラットフォームを提供。

今期はEPS、売上ともにアナリスト予想を上回っています。

GMBLのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-11. スーパー・リーグ・ゲーミング(SLGG)

アマチュア向けのeスポーツのプラットフォームを提供。大会も開催。

今期は売上がアナリスト予想を上回りましたが、EPSはほぼ予想通りという結果です。
また、これまでの売上はかなり小さく、やっと転機が訪れたように見えます。

SLGGのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-12. テロス・コープ(TLS)

サイバーセキュリティ企業。国防総省、政府機関などが顧客。

今期はEPS、売上ともにアナリスト予想を下回りました。
EPSの差異はゼロになっていますが、端数で若干予想値より下振れています。

TLSのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-13. ランドス・バイオファーマ(LABP)

AIベースの統合計算プラットフォームを活用しバイオ医薬品を開発中。臨床段階のものもある。

基本的に、まだ売上はありません。
最近のEPSのマイナス値は、予想よりも抑えられています。

LABPのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-14. ダニマー・サイエンティフィック(DNMR)

生物由来の原料と生分解性原料で自然に還るプラスチックの開発・製造を行う。

今期はEPSがアナリスト予想をクリアしていますが、売上は未達でした。
また、前年よりは売上があがりそうですが、四半期ごとの顕著な売上増加傾向はありません。

DNMRのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-15. ミロマトリックス(MIRO)

移植可能なヒトの臓器をバイオテクノロジーの力で開発中。ブタ臓器の組織からブタの細胞を除去し、代わりにヒトの細胞を組み込む独自技術を持つ。

売上はまだほぼありません。
また、今期のEPSは予想よりも大きなマイナスとなりました。

MIROのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

2. まとめ

まだ開発段階にあるバイオテクノロジー企業が多かったこともあり、数字から成長を感じる銘柄はあまりありませんでした。

その中でアクソン・エンタープライズ(AXON)の成長が目立つ結果となっています。
同社の事業や提供製品は、警察の業務を助けると同時に”警官に行き過ぎた行動がなかったか”を確認することもでき、世間のニーズによくマッチしたものだと言えます。

また、過去の総まとめでも取り上げていますが、eスポーツやオンラインギャンブルに関する企業もかなり出てきており、どの企業が覇権を握るのか気になるところです。

今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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