2021年11月17日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、10社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. ターゲット(TGT)
ディスカウントストアチェーンの展開、オンライン販売、自社クレジットカードの発行を行う。
アナリスト予想を達成し続けています。
1-2. ティージェイエックス・カンパニーズ(TJX)
有名ブランドの衣料やインテリアなどを販売する小売業者。
最近はアナリスト予想を達成しています。
今期の結果は予想値と大きな差はありませんでしたが、EPS、売上ともに上昇しコロナ感染拡大による打撃から回復したことが伺えます。
1-3. バイドゥ(BIDU)
中国のインターネット検索エンジンを提供。オンラインの広告サービス、ストレージサービスも展開する。
アナリスト予想を達成し続けています。
ここ数年の売上は停滞しているように見えましたが、最近の売上は若干増加してきています。
1-4. ロウズ・カンパニーズ(LOW)
ホームセンターチェーンの大手。
アナリスト予想を達成している期が多いです。
1-5. デジタル・アリー(DGLY)
ウェアラブル、車載、センサー式の監視カメラやクラウドストレージを提供。
EPSはアナリスト予想をクリアしている期が多いですが、売上は未達の期が目立ちます。
1-6. シスコ・システムズ(CSCO)
ネットワーク通信機器や関連ソフトウェア、セキュリティサービスなどを提供する大手。
アナリスト予想を超えるEPSが続いていますが、今期は売上が若干ショートしました。
1-7. エヌビディア(NVDA)
GPU”GeForce”を主力とする半導体大手メーカー。
アナリスト予想をクリアし続けています。
また、売上は力強く増加しており、最近はEPSも上昇してきました。
1-8. ソノス(SONO)
ワイヤレススピーカーなどを手掛けるオーディオ機器メーカー。
最近のEPSはアナリスト予想をクリアしています。
ただ、今期はEPSがマイナスの値となり、売上が予想値より若干少ない結果(端数部分)となりました。
1-9. コパート(CPRT)
中古車のネットオークションを展開する。
最近はアナリスト予想を達成する期が続いており、売上も増加傾向です。
1-10. ヘルマリック・アンド・ペイン(HP)
油田・ガス田の掘削請負業者。
最近はアナリスト予想を下回る期が多いです。
また、新型コロナ感染拡大前の四半期売上は650百万ドル前後でしたが、現在はその半分程度しか発生していません。
2. まとめ
半導体の大手メーカーであるエヌビディア(NVDA)が良好な結果を出しています。
やはり半導体セクターの強い期だったということでしょう。
”半導体不足は2021年内は続く見込み”といった報道や”車載用の半導体が回復するのは2023年だ”といった予測など各企業が様々な見解を発表しており、この影響はもうしばらく続きそうです。
実際、11月も半ばとなった現在も半導体の供給に関する明るいニュースは聞こえてきません。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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