マイニング企業の特徴や業績比較まとめ

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今回は、仮想通貨(暗号資産)ビットコインのマイニングによって収益を得ている企業の特徴や能力値(ハッシュレート)の比較を行い、市場規模予測と共にまとめていきます。

また、マイニング事業の特徴や、ハッシュレートがなぜ重要視されるのかといった点も解説しています。

1. 概要

1-1. 市場規模

仮想通貨(暗号資産)は様々な国で取引が行われるようになり、ブロックチェーン技術の利用も広がってきていることから、市場規模が大きく拡大していくことが予測されています。

Allied Market Researchの2021年8月のレポート※1によると、2021年から2030年のCAGR(年平均成長率)は12.8%で、2030年までに49億4,000万ドルの市場規模に達するとされています。
また、2020年の市場規模では3分の2以上をマイニング分野が占めており、2030年までその優位性を維持する(ただし急成長するのは取引分野だとしている)という予想もあります。

また、株式会社グローバルインフォメーションの2022年2月のレポート※2では、2022年から2027年の間にCAGR58.4%で推移し、32兆4,200億ドル規模にまで達するとされています。

※1 coindeskJAPANのホームページを参照(2022年4月4日閲覧)
https://www.coindeskjapan.com/120553/

※2 株式会社グローバルインフォメーションのホームページを参照(2022年4月4日閲覧)
https://www.gii.co.jp/report/imarc1058449-cryptocurrency-market-global-industry-trends-share.html?

1-2. マイニング・ハッシュレートとは

マイニングとは、仮想通貨(暗号資産)の売買取引を記録・承認する作業のことを言います。

この作業を最初に完了させた人のみ報酬を得ることができるのですが、この作業には非常に煩雑な計算が必要となっており、人力では不可能です。
そのため計算速度が非常に重要視され、高性能なコンピューターを使って処理が行われています。
なお、この計算速度がハッシュレートと呼ばれ、早い者勝ちのマイニングにおいてハッシュレートが高いほど多くの報酬を得るチャンスがあります。

また、マイニングの報酬は、新たに発行された仮想通貨(暗号資産)です。
そのため、マイニングをただ行うだけでは現金を得ることはできません。
マイニング企業としては、この報酬で得た仮想通貨(暗号資産)を売却するのか、そのまま保有し続けるのかといった点でも違いが出てきます。

2. マイニング銘柄の比較

今回はビットコインのマイニングを行う企業を4社まとめました。
早速見ていきましょう。

2-1. 各企業・銘柄の特徴

2-1-1. クリーンスパーク

CleanSpark Inc / CLSK

  • マイクログリッドのソフトウェア事業も行う
  • マイニング事業の収益は全体の79%
    ※2021年度(9月決算)実績
  • 2022年度第1Q(10月~12月)は黒字
  • ビットコインは一部売却も行う

クリーンスパークは、2020年12月、買収によってビットコインのマイニング事業へ参入しました。
分散型エネルギーシステム”マイクログリッド”に焦点を当て、ソフトウェアの提供も行う企業です。

また、2021年度(9月決算)は赤字でしたが、2022年度第1Q(10月~12月)は営業利益・純利益が発生しています。

クリーンスパークの銘柄分析はこちら

2-1-2. グリニッジ・ジェネレーション・ホールディングス

Greenidge Generation Holdings Inc / GREE

  • 発電所を保有し電力販売も行う
  • マイニング事業の収益は全体の82%
    ※2021年度実績
  • ビットコインはほとんど売却

グリニッジ・ジェネレーション・ホールディングスはニューヨークに天然ガスを利用する発電所を保有しており、発電・電力販売も行う企業です。
マイニング事業の一部にこの電力を利用するなど、カーボンニュートラルなマイニングを目指しています。

また、2021年度は売上が大きく増加したものの損失も増えています。
この主な要因は、天然ガスの価格上昇、マイニング事業の収益拡大に伴う消費電力の増加などです。

グリニッジ・ジェネレーションHDの銘柄分析はこちら

2-1-3. ライオット・ブロックチェーン

Riot Blockchain Inc. / RIOT

  • 北米最大のマイニング施設を保有
  • 機器の冷却効率向上にも積極的
  • マイニング事業の収益は全体の86%
    ※2021年度実績
  • ビットコインはほぼ売却しない

ライオット・ブロックチェーンは北米最大とされるビットコインのマイニング施設を保有しています。
また、一部データセンターのホスティングサービス、エンジニアリング事業からの収益も得ています。

他のマイニング銘柄同様2021年度に売上が急成長しましたが、2019年以降、営業損失が増加傾向にあります。

ライオット・ブロックチェーンの銘柄分析はこちら

2-1-4. マラソン・デジタル・ホールディングス

Marathon Digital Holdings Inc / MARA

  • マイニングとデジタル資産形成を目指すと公言
  • マイニング事業のみに従事
  • ビットコインはほぼ売却しない
  • ビットコインを購入することもあると公言

マラソン・デジタル・ホールディングスは、マイニング事業に従事する企業です。
デジタル資産形成を掲げ、獲得したビットコインはほぼ売却せず、市況によっては資金を調達してビットコインを購入することもあるとしています。
また、再生可能エネルギーによって発電された電力を利用することで、カーボンニュートラルなマイニングを目指しています。

2021年度は売上が急増しましたが、多額の株式報酬を支払ったため、損失額も膨らみました。

マラソン・デジタルHDの銘柄分析はこちら

2-2. 採掘量・ハッシュレート比較

最近のビットコインの採掘量、獲得できる報酬量に直結してくるハッシュレートの現在値、そして今後の見込みを見ていきましょう。

マイニング銘柄_採掘量・ハッシュレート比較

ビットコインの採掘量・ハッシュレートで優位に立っているのはマラソン・デジタル・ホールディングス、ライオット・ブロックチェーンです。

ただ、マラソン・デジタル・ホールディングスは直近の採掘量が減少傾向という点が気になります。
また、マラソン・デジタル・ホールディングスは今後のハッシュレートの到達見込みでも大きくリードする内容を提示していますが、”2022年1月末 11.8EH/s”という予測値に全く届かなかった過去もあります。

なお、ライオット・ブロックチェーンも一年程前に提示していた”2021年内に 5EH/s”には到達できませんでした。

3. まとめ

今回はビットコインのマイニングを行う企業の事業方針、特徴をまとめてきました。

クロ個人としては、既に黒字化してきているクリーンスパーク(CLSK)、ビットコインを売却する方針のためキャッシュ面で比較的安心できるグリニッジ・ジェネレーション・ホールディングス(GREE)に期待をしていますが、ビットコインの価格に大きく影響されることなどから、購入タイミングは検討したいと思います。

また、安定した採掘量・ハッシュレートで一歩リードしているライオット・ブロックチェーン(RIOT)も注視していきたいです。

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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