2021年12月8~9日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、9社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. キャンベル・スープ(CPB)
大手インスタント食品メーカー。
売上は上下しており、EPSや売上が度々アナリスト予想を下回っています。

1-2. ゲームストップ(GME)
新品・中古のゲーム機器・ソフト、関連商品などを実店舗・オンラインストアで販売する。
ロビンフッド(HOOD)のユーザーによる買い注文、機関投資家の空売りに端を発した株価の乱高下が有名。
年単位で見ると売上は減少してきています。
また、年末シーズンを含む11月~1月期の売上が大きい傾向にあります。
なお、今期はEPSが予想値を大きく下回りました。

1-3. RH(RH)
高級家具の小売に従事する。旧リストレーション・ハードウェア。
アナリスト予想をクリアし続けており、売上は増加傾向を維持しています。

1-4. シエナ(CIEN)
ネットワーキング用のシステム、サービス、ソフトウェアを提供する。
売上は増加傾向にありましたが、2020年10月期は前年比で若干減少しました。
今期はEPSがアナリスト予想を若干下回っています。

1-5. ホーメル・フーズ(HRL)
食肉製品などを製造・販売する大手。
今期は売上がアナリスト予想に達しませんでした。
過去にはEPSが未達の期も度々あります。

1-6. ブロードコム(AVGO)
半導体デバイスの製造を行う持株会社。
最近はアナリスト予想をクリアする期が続いています。
また、今期はEPSがかなり高く、売上も急増しました。

1-7. コストコ・ホールセール(COST)
会員制の倉庫型小売チェーンを展開する。フードコート、ガソリンスタンド、薬局などが併設される。
年単位で見ると売上は増加を続けており、特に2020年8月期は大きく伸びました。
最近の四半期の結果を見ると、EPSがアナリスト予想を下回っている期もあります。

TradingView上に5月締めとなる四半期の予測・結果の掲載が無かったため、EPSはYahoo financeから、売上実績は決算書から引用しています。
なお、コストコは週単位での決算を公表しているため、各期の締め日が表と異なる部分があります。
1-8. ルルレモン・アスレティカ(LULU)
スポーツウェアのデザイン・製造・販売を手掛ける。
ブランド名は”ルルレモン・アスレティカ”、”イヴィヴア・アスレティカ”。
最近はアナリスト予想をクリアし続けており、売上も増加傾向です。

1-9. オラクル(ORCL)
データベース管理システムなどを中心に企業向けのソフトウェアを開発・製造する。
EPSはアナリスト予想をクリアする期が続いています。

2. まとめ
半導体関連企業の例に漏れず、ブロードコム(AVGO)は売上を急激に伸ばしました。
また、テクノロジー銘柄ではありませんが、RH(RH)やルルレモン・アスレティカ(LULU)が好調に売上を伸ばしています。
ゲームストップ(GME)は苦戦していますが、次の四半期は年末商戦の時期なので、今期よりは良い結果となるはずです。
ちなみにルルレモン・アスレティカも同様に10月~1月期が強い傾向にあります。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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