2021年11月16日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、4社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. ストーン(STNE)
ブラジルで店舗・ECを問わないオムニチャネル機能を提供するフィンテック企業。
最近はアナリスト予想を下回る期が続いています。
ただ今回は売上が大きく、予想値を超えました。
また、前期に行ったブラジルのデジタル銀行”Banco Inter”への投資分が、同行の株式暴落によって大きな損失を生んだため、今四半期は大きな赤字となっています。
ブラジルレアルでの決算報告を、TradingView上で米ドル換算した数値を記載しています。
ストーンの第3Q四半期決算はこちらで詳しく紹介しています。
1-2. ホームデポ(HD)
ホームセンターチェーンの大手。
ほとんどの期でアナリスト予想をクリアしています。
また、多少の上下があるものの、長期的に見ると売上は増加傾向を維持しています。
1-3. トランスダイム・グループ(TDG)
商用・軍用の航空機部品を提供するメーカーの持株会社。
アナリスト予想を上回り続けています。
売上も直近は増加傾向ですが、コロナ感染拡大直前の売上には届いていません。(2019年後半の四半期売上は1,500百万ドル前後)
1-4. ウォルマート(WMT)
ディスカウントストアやスーパーを展開する小売り大手。
アナリスト予想を達成できている期が多いです。
直近はEPSが上昇してきていましたが、今期は前期より低い結果となりました。
2. まとめ
今回まとめた中ではストーン(STNE)が一番のグロース銘柄ですが、まだ信用債権の問題も解決しきっておらず、苦戦しているように感じます。
ただ、売上は増えていたので、今後の巻き返しに期待したいです。
また、ホームデポ(HD)やウォルマート(WMT)はグロースではありませんが、じわじわと売上を増加させてきています。
トランスダイム・グループ(TDG)の売上がコロナ前に戻っていない点に関しては、まだコロナ感染拡大による悪影響が残っているようなので、今後航空機需要が元に戻れば再び増加しそうです。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
コメント