2021年10月29日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、7社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. ブーズ・アレン・ハミルトン・ホールディング(BAH)
防衛機関、民間企業向けのコンサル事業を行う持株会社。
売上はアナリスト予想を達成できていませんが、EPSは毎回10%前後の余裕を持ってクリアしています。
1-2. エーオン(AON)
英国の、人材関連コンサルティングを行う持株会社。
数値の上下はあるものの、EPS、売上のどちらもアナリスト予想を達成しています。
1-3. エクソン・モービル(XOM)
総合エネルギー会社。石油メジャー最大手。
EPS、売上ともにアナリスト予想をクリアしています。
また、コロナ感染拡大による不調から抜け出し、どちらも上昇傾向です。
1-4. アッヴィ(ABBV)
研究開発型のバイオ医薬品企業。
EPS、売上はどちらもアナリスト予想をクリアしました。
また、EPSが着実に上昇してきています。
1-5. ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)
大手クルーズ会社。船内でレストランやカジノなどを運営。
EPS、売上どちらもアナリスト予想を下回っています。
コロナ感染拡大が大打撃となり、まだそのショックから抜け出せていないようです。(なお、2019年7月~9月期の売上は3,187百万ドル、10月~12月期は2,517百万ドル)
1-6. カメコ(CCJ)
カナダの、大手ウラン生産会社。
年間で見ても売上は減少傾向にあり、EPS、売上もアナリスト予想を下回る期が多いです。
1-7. フィリップス66(PSX)
石油の精製などを行う大手エネルギー企業。
コロナ感染拡大による不調から回復し、アナリスト予想の数値も達成しています。
2. まとめ
S&P500にも採用されている大手クルーズ会社であるロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)の売上が、まだコロナ感染拡大前に戻っていません。
変異株やワクチンのブースター接種、ワクチンが行き渡っていない国々の問題などが未だに報道されている中、多くの人々が長時間閉鎖空間で過ごすことになるクルーズの旅が勢いを取り戻すには、もう少し時間がかかりそうです。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
コメント