2021年12月20~23日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、8社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. カーニバル(CCL)
世界最大のクルーズ客船を運行する。
EPS、売上ともに予想を下回る期が続いています。
カーニバルは11月決算ですが、2020年に新型コロナ感染拡大によって売上が激減し、2021年は更に減少しました。
1-2. マイクロン・テクノロジー(MU)
半導体の製造を行う。
アナリスト予想をクリアする期が続いています。
ただ、長期的に見ると売上は増減しています。
1-3. ナイキ(NKE)
大手スポーツ用品メーカー。
最近はEPSがアナリスト予想をクリアし続けています。
1-4. ファクトセット・リサーチ・システムズ(FDS)
金融業界向けに独自の金融データや分析ツールを提供する。
直近2回は、EPS、売上ともにアナリスト予想をクリアしました。
年単位で見ると、伸び幅はそこまで大きくないものの、売上と利益の増加が続いています。
1-5. ゼネラル・ミルズ(GIS)
大手食品メーカー。外食産業や製パン産業へのサプライヤーとしても従事する。
今期はEPSがアナリスト予想を下回りました。
なお、年単位で見たここ数年の売上は、少しずつ増加しています。
1-6. カーマックス(KMX)
中古車の小売チェーンを展開する。
今期はEPS、売上ともにアナリスト予想をクリアしました。
2020年は新型コロナ感染拡大による売上減少を経験していますが、現在その反動などで中古車が人気となっており、ここ最近の売上増加に影響していると考えられます。
1-7. シンタス(CTAS)
企業向けの制服・ユニフォームの製造、レンタル・販売を行う。
アナリスト予想をクリアし続けています。
また、ここ数年を見ると、売上と利益は少しずつ増加しています。(なお利益は2020年5月期に一旦微減した)
1-8. ペイチェックス(PAYX)
中小企業向けにHR(Human Resources。人的資源・人材を指す)アウトソーシング(外部委託)サービスを提供する。
具体的には給与計算や人事管理、福利厚生、年金など。
最近はアナリスト予想をクリアする期が続いています。
2020年と2021年(5月決算)は、売上・利益がほぼ横ばいでした。
2. まとめ
一部観光業では新型コロナ感染拡大による売上減少が現在も続いています。
クルーズ大手であるカーニバル(CCL)も、いまだにコロナ前の売上に戻れていません。
今回の決算はオミクロン株が出てくる前の数値なので、今後の影響も気に留めておきたいです。
なお、今週の決算発表企業はS&P500採用銘柄が多く、一部を除いて安定した結果を出している印象です。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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