2021年5月22日、ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic / SPCE)は延期されていた宇宙へのテストフライトを行いました。
このフライトは55.45マイル(約90キロ)の高度まで到達した後、無事に地上へ着陸し、ヴァージン・ギャラクティックにとって3度目の宇宙へのフライト成功となりました。
1. ヴァージン・ギャラクティックとは
ヴァージン・ギャラクティックは、民間の宇宙旅行事業を目指して開発を行っている企業です。
既に宇宙旅行への申込を受けており、約600人から予約されています。
過去には2018年12月、2019年2月に行ったテスト飛行で宇宙へ到達しており、宇宙旅行の実現に近づいてきているのではないかと言われています。
(事業内容や年度末決算について紹介した記事はこちら / 直近の四半期決算についてまとめた記事(2021年5月23日時点の最新版)はこちらにあります)
2. テスト飛行の詳細
2-1. 実施時期の延期について
2020年2月にニューメキシコ州へ移転した後、2020年11月にはテスト飛行が行われる予定でした。しかしコロナ感染拡大によって延期を余儀なくされ、さらに12月には電波障害(EMI)の問題が発生しました。
その後、2021年2月にも飛行テストを延期し、その次は5月にテスト飛行が行われると言われながらも、なかなか日程が発表されませんでした。
また、機体の疲労による問題が見つかったことを明らかにし(テスト飛行日程の発表と同時に、安全性の確保が完了したことも述べられている)、”今回も飛行が難しいのではないか”という見方も強まってきた中でのフライト成功でした。
2-2. 打ち上げ内容の詳細
2021年5月20日に日程がアナウンスされ、22日にアメリカ、ニューメキシコ州にてテストフライトが行われました。
機体はSpaceShipTwoのVSS Unity(VSS Enterpriseの墜落を受け、代替として生まれたSpaceShipTwoの2代目の機体。乗組員2人と乗客6人の計8名の搭乗を想定している)です。
今回のフライトには2名のパイロットのみが搭乗し、EMIの問題解決や、水平安定板、ブースト時の飛行制御について、カスタマーキャビンの評価、宇宙船から地上へのライブストリーム機能などの項目をテストしました。
離陸後、母船との切り離しを行い、55.45マイル(約90キロ)の高度(無重力状態)まで到達し、そして地上へ着陸するまで1時間8分間のフライトでした。
3. まとめ
売上を全く出せない中、テスト飛行の延期を続けていたヴァージン・ギャラクティックにとって、3度目のテスト飛行成功は非常に良いニュースとなりました。
今回のテスト飛行実施を受けて株価もじわじわと上昇しており、期待が高まっています。
宇宙旅行の実現はまだ少し先の話で、投資リスクが高いことには変わりありませんが、クロとしてはまだまだホールドし続けたい銘柄です。
(ヴァージン・ギャラクティックの事業内容や年度末決算について紹介した記事はこちら↓にあります)
(ヴァージン・ギャラクティックの直近の四半期決算について紹介した記事はこちら↓にあります※このニュース記事執筆時点での最新版です)
今回の記事はVirgin Galacticのコーポレートサイトなどを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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