急落注意【SNOW/NVDA】5月25日決算・最新情報

米国株の四半期決算
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2022年5月25日に発表された注目企業の決算・トピックをまとめました。
今回は、スノーフレーク(SNOW)、エヌビディア(NVDA)に焦点を当てていきます。

いずれも決算発表後にプレで株価が下落しており、注意が必要です。

1. スノーフレーク

スノーフレーク(Snowflake Inc / SNOW)は、クラウド型のデータウェアハウスと、そのデータを共有・分析するプラットフォームを提供する企業です。

スノーフレークの銘柄分析はこちらです。

1-1. EPS・売上・損失

  • EPS 予想0.001ドル/実績0.08ドル
    5,638.38%プラス
  • 売上 予想413.718百万ドル/実績422.371百万ドル
    2.09%プラス

※EPS・売上・%はTradingviewより引用(2022年5月26日閲覧)

EPS・売上ともに、アナリスト予想をクリアする期が続いています。

ただ、non-GAAPでは黒字となっていますが、GAAP指標で見ると、事業から約189百万ドルの損失が発生しています。(non-GAAP営業利益は1.7百万ドル)

とはいえ、売上が前年同期比85%増加している中で、この営業損失(事業からの赤字)は前年同期比8%削減されており、大まかには良い傾向にあると言えます。

また、ガイダンスでも使用される”製品売上”は394百万ドルで、売上全体の約93%でした。

1-2. 顧客・RPO

前回決算(2022年度第4Q。1月締め決算)時、総顧客数は5,944とされていましたが、今回の決算では6,332に増加しています。
また、過去12ヶ月の製品収益が100万ドルをこえる大口顧客も184から206に増加しました。

一方、既に契約済みの売上(サブスクなど、将来売上となる予定のもの)を表すRPOは26億ドルで、前回決算時から変化はありませんでした。

1-3. ガイダンス

2023年度(1月締め決算)第2Qのガイダンスでは、製品売上435百万ドル~440百万ドル(前年同期比71%~73%の成長)とされました。

また、2023年度通年では、製品売上1,885百万ドル~1,900百万ドル(前年比65~67%の成長)と予測されています。
前回決算時の通年ガイダンスは製品売上が1,880百万ドル~1,900百万ドルとされており、今回は下限値がわずかに引き上げられただけで、ほとんど変更がありませんでした。

  • なぜ株価が下落しているのか?
    →「成長率」

前回と今回の内容を比較すると良くも悪くもないガイダンスに見えますが、投資家の注目を集めているのはその成長率です。
これまでスノーフレークは3桁の成長率を維持してきました。(2020年度は前年比174%増加、2021年度は124%、2022年度は106%)
しかし今回、2023年度は65%~67%程度の成長となる見込みであることを2四半期連続でアナウンスしているのです。

スノーフレークはこれまでグロース銘柄の代表の1つであったため、この成長の鈍化は投資家の嫌気を誘いました。
なお、この成長率には世界情勢などの影響があるとしています。

2. エヌビディア

エヌビディア(NVIDIA Corp / NVDA)は半導体プロセッサ”GPU”の大手開発企業です。
近年はメタバースにも積極的で、開発ツールなどを手掛けています。

エヌビディアの銘柄分析はこちらです。

2-1. EPS・売上・利益

  • EPS 予想1.30ドル/実績1.36ドル
    4.72%プラス
  • 売上 予想8,123百万ドル/実績8,288百万ドル
    2.03%プラス

※EPS・売上・%はTradingviewより引用(2022年5月26日閲覧)

EPS・売上ともにアナリスト予想をクリアし続けています。

売上は8,288百万ドルで、前年同期比46%増加しました。
データセンターとゲーム向けのセグメントが好調だったとしています。

データセンターの売上は前年同期比83%、ゲームの売上は31%の成長を記録しており、前四半期(2022年度第4Q)と比較しても、それぞれ15%、6%増加しています。

一方、営業利益は1,868百万ドルで前年同期比4%減少、純利益は1,618百万ドルで15%減少となりました。
これにはArmの買収終了費用が大きく影響しています。

2-2. ガイダンス

2023年度(1月締め決算)第2Qのガイダンスでは、売上が81億ドル(8,100百万ドル)±2%と予測されています。
この売上ガイダンスは、ロシアや中国の新型コロナ感染拡大によるロックダウンに関する約5億ドルのマイナスを見込んだものだとされており、これらが業績に悪影響を及ぼすことが懸念されているのがわかります。

なお、同期間のアナリスト予想の売上は84.5億ドルとなっており、ガイダンスはこの予想値を下回っています。

4. まとめ

今回はスノーフレーク(SNOW)、エヌビディア(NVDA)の2つをピックアップしました。

どちらも人気銘柄で、EPS・売上はアナリスト予想をクリアしていましたが、スノーフレークは成長率の鈍化から、エヌビディアはガイダンスが予想を下回ったことから、プレでの株価下落を招いています。

いずれもロシアや中国のロックダウンといった世界情勢が逆風になるという見方を示しており、こういった事象の影響の大きさを感じさせます。
元々厳しい相場になると予想されていた2022年ではありますが、より一層注意が必要になりそうです。

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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