供給制約で苦戦のリビアン【RIVN】3.10発表決算&ニュース

米国株の四半期決算
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リビアン(リヴィアン)・オートモーティブ(Rivian Automotive Inc / RIVN)の12月締め四半期決算(2021年度第4Q)が発表されました。

製品納入が始まり、いよいよ事業が本格化するかと思われましたが、サプライチェーンの問題などで苦戦しています。
また、予約製品の値上げや撤回などもあり、厳しい状況が続いているようです。

今回は決算内容や事業に関するトピックをまとめていきます。

リビアンの事業内容などを詳しくまとめた記事はこちらにあります。

1. アナリスト予想との比較

今四半期は、EPS、売上ともにアナリスト予想を下回っています。

RIVNのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。

2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移

RIVNの売上高・純利益(損失)_2112

これは、四半期ごとの売上高と純利益をまとめた表です。
(単位:百万ドル)

前四半期は売上1百万ドルに対し1,233百万ドル(約12.3億ドル)の損失、今四半期は54百万ドルの売上に対し2,461百万ドル(約24.6億ドル)の損失という結果です。

54百万ドルの売上の原価が437百万ドルかかっており、粗利は全く出ず大きな赤字となっています。

まだ生産の初期段階にある上、サプライチェーンの問題や半導体不足によって稼働率がなかなか上がっていないようです。

事業費用も大きく、研究開発費が726百万ドル、販売費・管理費が682百万ドル、その他費用が663百万ドルです。

3. その他の補足・ニュース

3-1. 生産予測台数

2021年を通して、1,015台を製造したことを発表しました。(目標の1,200台には到達せず)

また、本来50,000台の生産能力があることも示されましたが、サプライチェーンの制約の影響があるため、2022年の生産予定台数は25,000台程度となっています。

なお、2022年3月8日時点の累計生産台数(生産開始からの累計)は2,425台です。

3-2. 値上げ告知と撤回

世界情勢の影響などでコストが大きく上昇したこと、そして半導体不足が続くことを理由に、リビアンは今年3月1日、製品の値上げを発表しました。
この値上げ幅は17%~20%とかなり大きなものです。

更にこの値上げを”予約済みの注文を含めたすべてに適用する”としたこともあって、予約のキャンセルが相次ぎました。

数日後にはこの値上げを撤回し謝罪(3月1日以前の予約については元通りの価格を維持する。キャンセル者も元通りの価格・納期で再度注文可能)しましたが、投資家や市場からの不信感は拭えません。

3-3. Amazonへの販売

今回の決算発表に伴う株主レターに”2021年の終わりに最初のEDV(Electric Delivery Vanの略。商業用のEVバン)をAmazonへ販売した”という文言がありました。

これで、R1T、R1S、EDVの3種類の生産・納入を開始したことになります。

3-4. Amazonが他自動車メーカーと提携

2022年1月5日、アマゾンは、自動車メーカーStellantisとスマートカーの開発などで提携することを発表しました。

クラウドサービスやソフトウェア面での提携が大きく取り上げられていますが、2023年頃にスタートする予定のStellantis製EVの初の商用顧客がアマゾンとなる予定です。

アマゾン側は”リビアンとの関係に変わりはない”という旨の発言もしていますが、この競合とアマゾンの提携ニュースは、リビアンの株価下落を後押ししました。

4. まとめ

リビアン(RIVN)は製品納入を開始したものの、世界的なインフレやサプライチェーンの制約などでコストが増加し、更に生産能力を最大化できないなど、苦戦が続いています。

アマゾンへの納入が開始されたようですが、思うように生産拡大ができない現状では、あまり大きな改善は期待しづらいです。
直近でも値上げ決定と撤回によって投資家の不信を誘うなど、不安要素が強まっています。

また、燃料の高騰や半導体不足、サプライチェーンの混乱やインフレなどは、リビアンに限らず新興EVメーカー全体への逆風なので、状況は冷静に見ておきたいです。

(リビアンの事業内容などをより詳しくまとめた記事もこちら↓にあります)

今回の記事は2020~2021年のRivian Automotive Incの決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

その他の銘柄分析など、過去の分析記事はこちらに一覧化しています。

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