【PLUG/DDD】5月9日決算・最新情報

米国株の四半期決算
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2022年5月9日に発表された注目企業の決算・トピックをまとめました。
今回は、プラグパワー(PLUG)、3Dシステムズ(DDD)に焦点を当てていきます。

1. プラグパワー

プラグパワー(Plug Power Inc. / PLUG)は、主に水素に焦点を当てた燃料電池メーカーで、グリーン水素の生成プラントも保有しています。

プラグパワーの銘柄分析はこちらでまとめています。

1-1. EPS・売上・損失など

  • EPS 予想-0.16ドル/実績0.27ドル
    72.96%マイナス
  • 売上 予想144.833百万ドル/実績140.804百万ドル
    2.78%マイナス

※EPS・売上・%はTradingviewより引用(2022年5月10日閲覧)

今四半期は、EPSだけでなく売上もアナリスト予想を下回る結果となりました。

売上は約141百万ドルとなり、前年同期比では96%の成長を達成しています。
特に成長が大きいのは事業の柱でもある燃料電池システムの売上で、他の事業の成長率は控えめです。
また、各種コストも膨らんでいるため、粗利益は今四半期も発生していません。

売上から各原価を引いただけで35百万ドルの赤字(前年同期比190%の増加)となっており、そこから更に事業に関する費用を引いた営業損失は139百万ドル(前年同期比188%の増加)です。
なお、最終的な純損失も前年同期から158%増加し、156百万ドルとなっています。

今四半期はインフレやサプライチェーンの圧力が予想以上にあったとしており、2022年の残りの期間もこれらの圧力が強まることを予想しています。

1-2. ガイダンス・目標について

以前から提示されている2025年の目標”3,000百万ドル(30億ドル)の売上、17%の営業利益率”をはじめ、ガイダンス・目標は今四半期も継続となりました。

機器・サービス・燃料それぞれでのマージン改善の取り組み、そしてそれを実現するための投資を、引き続き行っていくようです。

また、2022年のガイダンス・目標として、1日70トンの水素生産目標達成、年間売上900百万ドル~925百万ドル(2021年度比80%の成長)も維持されました。

1-3. MOLグループとの大口契約

プラグパワーは先日、ハンガリーの大手国際統合石油ガス会社であるMOLグループとグリーン水素生成電解槽の供給契約を締結したことを発表しました。
その生成量は、年間1,600トンとされています。

今回の契約によって今後の売上成長が牽引されることが予測できますが、相手が大企業ということもあり、利益面での貢献はあまり期待できないという見方があります。

2. 3Dシステムズ

3Dシステムズ(3D Systems Corporation / DDD)は世界最大級の3Dプリンター企業で、最近は事業再編などを行い、ヘルスケア・再生医療分野に注力しています。

3Dシステムズの銘柄分析はこちらにあります。

2-1. EPS・売上・損失など

  • EPS 予想-0.001ドル/実績-0.06ドル
    4,700%マイナス
  • 売上 予想132.585百万ドル/実績133.001百万ドル
    0.31%プラス

※EPS・売上・%はTradingviewより引用(2022年5月10日閲覧)

今四半期(2022年第1Q)の売上は約133百万ドルです。
前年同期と比較すると9%減少していますが、事業売却の調整を行うと10%成長している計算になります。

また粗利率は、前年同期の44%から40%に低下しました。
この要因は、事業売却などによる製品ミックスの変化や、サプライチェーンの圧力だとされています。

なお、前年同期は45百万ドルの黒字でしたが、今四半期は27百万ドルの赤字です。

2-2. ガイダンスの更新

2021年度決算の際には、2022年通年売上は570百万ドル~630百万ドル(2021年度比7%減少~2%増加)になるという予測を発表していました。
今回のガイダンスの更新は、引き上げ・引き下げといったものではなく、予測の幅を狭める内容です。

新しい売上ガイダンスは580百万ドル~625百万ドル(2021年度比6%減少~2%増加)とされました。

なお、non-GAAPではありますが、粗利率は40%~43%、営業費用が235百万ドル~250百万ドルとなる見込みであることも併せて発表されています。
ちなみに今四半期のnon-GAAP粗利率は41%、non-GAAP営業費用は58百万ドルという実績です。

3. まとめ

今回はプラグパワー(PLUG)、3Dシステムズ(DDD)の決算、リリースをピックアップしました。

世界的にカーボンニュートラルへの舵切りが進んでいく中、プラグパワーは今後のエネルギー市場の主要プレイヤーになるのではないかという期待が集まっていましたが、損失の拡大が続いています。
最近は金利上昇局面ということもあり、徐々に期待が離れていっているようです。

一方3Dシステムズは、今四半期の成長率を見ると堅実な成長に期待できそうですが、ガイダンスでは昨年度よりも売上が減少する可能性が示されており、この不安定な相場での購入はしづらい内容です。

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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