ナプコ・セキュリティ2021年3月四半期決算【NSSC】

米国株の四半期決算
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ナプコ・セキュリティ・テクノロジーズ(NAPCO Security Technologies, Inc / NSSC)の四半期決算(2021年第3Q)について、アナリスト予想とも比較しつつその内容をまとめていきます。
ナプコ・セキュリティ・テクノロジーズの銘柄分析・年度末決算分析の記事はこちらにあります。

1. アナリスト予想との比較

直近3期はアナリスト予想を上回るEPSを達成しています。
また、EPSの数値自体は増加を続けています。

NSSCのEPS_アナリスト予想と実績比較

例年、第4Q(3~6月期)の売上が好調で、その直後の第1Q(7~9月期)は不調になる周期があるとしていますが、昨年はコロナの影響を受けて変化がありました。

次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。

2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移

NSSCの売上高・純利益(損失)

これは、四半期ごとの売上高と純利益をまとめた表です。
(単位:百万ドル)

2020年6月締め四半期(2020年第4Q)は、2020年度で最も売上が少なく、かつ損失が発生しました。
しかし、その後は持ち直しています。

また、3月締めの9ヶ月間で比較すると、総売上高・総粗利益は変わらず内訳が変動(設備・ハードウェアの売上が減少し、サービスの売上が増加)しました。
この変動は、コロナの影響による売上減少と在庫削減のために設備・ハードウェアの生産水準を低下させた結果、間接費の吸収力が低下し、原価が前年同期と同程度になったためです。

3. その他の補足

3-1. 在庫の削減

2020年6月時点では在庫が前年比20%程度増加していましたが、積み増し在庫を活用してこれを削減し、2021年3月時点では2019年よりも少なくすることができました。

しかし、コロナの影響を受け、売上に転換するまで1年以上かかると予測される”非流動”の在庫は増加しました。

4. まとめ

ナプコ・セキュリティ・テクノロジーズ(NAPCO Security Technologies, Inc)は、コロナ感染拡大によって、セキュリティ機器の設置場所へのアクセスが難しくなっており、売上にもそれが表れています。

設備・ハードウェアの売上はいずれも前年同期比(コロナ前後)で減少し、いずれもサービス収入は増加しています。
また、設備・ハードウェアは売上が減少しても原価が減っておらず、利益率も下がっています。

しかし、四半期ごとに見ると、設備・ハードウェア売上の前年同期との減少幅は徐々に小さくなってきており、いずれ元通りになると予測できます。

そうなれば、サービス収入が増えた分の売上が増加し、かつ全体の利益率も上がるため、クロとしてはそれに期待して、もうしばらく注視していきます。

(ナプコの事業内容や年度末の決算書分析を行った記事もこちら↓にあります)

今回の記事は2020~2021年のNAPCO Security Technologies, Incの決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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