ロッキード・マーチン【LMT】銘柄分析_国防最大手2021更新版

米国株の年次決算書・銘柄分析
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今回はロッキード・マーチン(Lockheed Martin Corporation / LMT)の決算書(10-K)・銘柄分析内容を、2021年決算の内容を踏まえて更新しました。クロの判断は以下の通りです。

  • 安定性(資金繰り)
  • 収益性
  • 経営の効率
  • 成長への期待

それでは見ていきましょう。

1. ロッキード・マーチン(LMT)について

1-1. 業種

航空宇宙、防衛、電子テクノロジー

1-2. 事業の概要

ロッキード・マーチンは航空、宇宙、防衛、電子テクノロジー事業を行っている、国防の米国最大手企業です。
空軍・海軍への戦闘機や、防衛システム、シミュレーションの設計・製造・サービスなどを幅広く提供しています。
2021年は売上全体の71%が米国政府関連のものであり、その他はほぼ海外の顧客の売上となりました。

宇宙関連事業で利益を出せている数少ない企業の一つで、NASAが月を目指す”アルテミス計画”にも参加しています。

1-3. チャート

ロッキード・マーチンの株価チャートはこのようになっています。
大きな上下が続いており、現在は、過去に何度か到達した新型コロナ感染拡大以降の最高値の水準にあります。
ただ、コロナ前の株価にはいまだに戻れていません。(2022年2月3日時点)

2. 決算書(10-K)の分析

2-1. 経営の安全性(資金繰り)

  • ひとまずの資金繰りは問題なし
  • 自己資本比率は許容範囲内
  • キャッシュフローも問題なし

2-1-1. 流動資産・固定資産に関する比率

2021年決算書におけるLMT貸借バランス

(単位:百万ドル)

貸借バランスは”ギリギリ運用”タイプです。

流動比率142%、当座比率115%となっており、資金繰りには問題なさそうです。

固定比率は283%と高いですが、自己資本と返済期限の長い固定負債でまかなえているので、こちらもひとまず問題ありません。

2-1-2. 資本の比率

自己資本比率は約22%で、最低限度の数値です。
ただ、年々上昇してきているため、次回決算ではさらに改善している可能性もあります。

2-1-3. キャッシュフロー

キャッシュフローは、営業活動プラス、投資活動マイナス、財務活動マイナスという組み合わせでフリーキャッシュフローはプラスです。

事業は黒字で、主な支出としては、設備などに対する投資、自社株の買戻し、配当金の支払いが挙げられます。
特に自社株の買戻しには、昨年の4倍近い金額を投じています。

2-1-4. 項目まとめ

安定性には問題ありません。
また、自己資本比率は改善傾向にあります。

2-2. 収益性

  • 収益性は平均以上
  • 2021年は若干低下

2-2-1. ROE(自己資本利益率)

LMTのROE(自己資本利益率)推移_2021

自己資本が小さいため数値は高く出ていますが、自己資本比率20%を超えた2021年も、十分高い水準にあります。

2-2-2. ROA(総資産利益率)

LMTのROA(総資産利益率)推移_2021

2021年の総資産は昨年とほとんど変化がありませんでしたが、ROAが低下しています。
これは純利益の減少によるものです。

ただ、それでも米国平均6~8%を上回る高い数値です。

2-2-3. 項目まとめ

平均以上の収益性がありますが、2021年は少々低下しています。

2-3. 経営の効率

  • 総資本回転率は十分
  • 回転率は上昇傾向にある

2-3-1. 各回転率

LMTの総資本回転率、固定資産回転率、棚卸資産回転率_2021

総資本回転率は少しずつ上昇しており、2021年は約1.3回となりました。

また、他の回転率も上昇傾向にあり、特に棚卸資産回転率は製造業としての平均を大きく超えています。

2-3-2. 項目まとめ

資産に対して十分な売上が確保できている状態です。
特に棚卸資産回転率は良好です。

2-4. 成長している・していく企業か

  • 売上高は増加を維持も前年比3%の成長
  • 営業利益も増加するも6%の成長
  • 2020年末よりバックログが減少
  • 研究開発費の比率は低め

2-4-1. 売上高と営業利益

LMTの売上高推移_2021

売上は増加を続けていますが、2021年の伸び率は前年比3%しかありませんでした。

また、バックログは2020年末の1,471億ドルから1,354億ドルに減少しています。

LMTの営業利益・損失推移_2021

2021年の営業利益は売上より大きく伸びており、前年比6%程度増加しています。

ただ、事業外の費用(主に年金制度の費用)が大きく増加したため、最終的な利益は2020年より減少しています。

2-4-2. 研究開発費

2021年の売上高は約67,044百万ドル、研究開発費は約1,500百万ドルだったので、売上高研究開発費率は約2%となります。
11万人以上を抱える大企業ですが、少々低めの値です。(ただし米国では規模の大きな会社の方が売上高研究開発費率が低い傾向にある)

2-4-3. 項目まとめ

増収増益が続いてはいますが、その伸び率はかなり小さくなっています。
記事作成時点の2022年売上ガイダンスは660億ドル(66,000百万ドル)とされており、次の年次決算は減収の可能性もあります。

3. まとめ

クロとしては、ロッキード・マーチン(LMT)の購入は一旦見送ります。
米国政府からの安定した受注が見込める点が魅力でしたが、ガイダンスを見ると、それも少々揺らいでいる状態です。

ただ、最近の世界情勢によって注目が集まっているので、各動向はチェックしておきたいと思います。

また、エアロジェット・ロケットダイン・ホールディングス(AJRD)の買収についても、独占禁止法(反トラスト法)違反が懸念され、まだ完了していません。
2022年第1Q内に完了する予定とされているので、こちらも注視しておきたいです。

今回の記事はLockheed Martin Corporationの決算書及びコーポレートサイトなどを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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