ルーシッド【LCID】銘柄分析_テスラ競合がナスダック100組み入れへ

米国株の年次決算書・銘柄分析
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ルーシッド・グループ(ルシード・グループ / Lucid Group Inc / LCID)の決算書分析やニュースについてまとめました。
旧社名はルーシッド・モーターズ(Lucid motors)で、SPACとの合併によって現在のルーシッド・グループへと社名変更されています。

なお、2021年7月23日に合併完了、26日にSPAC IPOしたばかりの企業なので、事業内容や直近の四半期決算への言及が多くなっています。

    ポイント
  • 2021年7月にSPAC IPOした銘柄
  • バッテリーパックシステム等を販売しわずかな売上が発生
  • 最低価格77,400ドルの高級車路線
  • 2021年10月に初めての車両納入を行った
  • 2021年9月末時点で13,000台以上の予約あり

それでは見ていきましょう。

2021年度更新版はこちら

1. Lucid Group Inc(LCID)について

1-1. 業種

自動車・トラック(EV)、耐久消費財

1-2. 事業の概要

ルーシッド・グループは、元々ルーシッド・モーターズという社名のEV(電気自動車)ベンチャーでした。
2021年7月23日にSPACであるチャーチル・キャピタルIV(Churchill Capital Corp IV)と合併を果たし、26日から”LCID”というティッカーで取引が開始されています。(なお旧ティッカーはCCIV)

11月にIPOしたリビアン(RIVN)と共にテスラ(TSLA)の競合と言われていますが、ルーシッドは特に”ポスト・ラグジュアリー”を掲げた高級セダン型EV”Lucid Air(ルーシッド・エア)”を展開するなど高級車路線を走っており、よりテスラと近い分野に挑んでいます。

ルーシッドがEV車両の商業生産を始めたのは、2021年9月です。
前述したLucid Airが製造され、2021年10月下旬には初めての車両納入を行いました。
また、今後も継続的に車両モデルの開発を計画しています。

SPAC IPOによってルーシッドが得た資金は約44億ドルにもなり、今後しばらく運転資金には困らずに済みそうです。

1-2-1. Lucid Air

公式サイトによると、Lucid Airの性能は、最高速度168マイル、1回の充電での最大走行距離520マイル、最大馬力1,111hp、充電率は20分間で最大300マイルとされています。

特に最大走行距離は、テスラを100マイル以上上回る(記事作成時点)計算です。

その他にも様々なテクノロジーが詰まっており、自動のドアロック解除・照明点灯といった動作はもちろん、顔認証機能によって事前に設定したセッティングが呼び出され、走行中であってもアレクサ(Alexa)に対応しているため、音声で簡単に車内のコントロールが可能です。

また専用のLucidアプリによって、車両へナビを送信したり充電スポットを見つけたりすることもできます。

1-2-2. ナスダック100指数への採用

2021年12月のナスダック100指数の銘柄入れ替えに際して、ルーシッド・グループが採用されることが発表されました。

なおナスダック100指数は、ナスダックに上場している企業から金融関連銘柄を除き、時価総額の大きい上位100社の時価総額を加重平均で表す数値です。
時価総額が大きいということは市場の期待も大きいと考えられるので、この発表を受けルーシッド・グループには更に注目が集まっています。

1-3. チャート

ルーシッドの株価チャートはこのようになっています。
SPAC IPO完了後はあまり大きな変動がありませんでしたが、2021年10月末頃から大きく上昇しました。
その後再び下落していますが、ナスダック100指数への組み入れ発表などの要因で、一旦下げとどまったように見えます。(2021年12月15日時点)

2. 決算書(10-K)の分析

2-1. 経営の安全性(資金繰り)

  • SPAC IPOで約44億ドルを調達し
    2021年9月末時点の自己資本比率は79%
  • 累積赤字は50億ドル

2-1-1. 資産や資本の比率

SPAC IPO後の財務状態は2021年の9月締め四半期決算にしか載っていないため(記事作成時点)この内容についてご紹介します。

SPAC IPOによって多額の現金を得たため、流動性には問題ない状態です。
自己資本比率は79%あります。

なお、この時点での累積赤字は約50億ドルです。

2-1-2. キャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフローは赤字です。
なお、今回の決算は9月末までの内容となっているので、車両の納入はまだ計上されていません。

2-1-3. 項目まとめ

累積赤字は大きいですが、SPAC IPOによって多額の現金を得られました。
ひとまずは問題ないと考えられますが、今後の生産速度、納入速度、サプライチェーンの問題なども関係してくるので、随時決算には目を通しておきたいです。

2-2. 成長している・していく企業か

  • バッテリーパックシステムなどの販売でわずかな売上が発生
  • 原価となるコストを差し引くと赤字
  • 2021年9月末時点で13,000台以上の予約あり

2-4-1. 売上や注文について

車両の納入はまだ反映されていませんが、四半期につき数十万ドルの売上が発生しています。
これはバッテリーパックシステムや関連サービスなどを販売しているためです。

ただ、これらは原価として計上されるコストを差し引くと大きな赤字となっています。

また、Lucid Airの予約数は2021年9月末時点で13,000台以上に上ります。

3. まとめ

クロとしては、ルーシッド・グループ(LCID)は様子を見て少量の保有を検討(もしくは12月の決算まで待機)しようと思います。

調べる中で車両のクオリティの高さを感じましたし、また、バッテリー品質では一部の数値がテスラを上回っています。
ラインナップの中に高級車がある競合同士としては、これは明確な強みです。

ただ、2021年9月末時点での予約数は、リビアンよりかなり少ない結果です。(価格がリビアンより約1万ドル高いという点も影響している可能性がある。各公式サイトの最低価格表記より
アマゾンからの大量発注という話題性もあるリビアンと比較すると、勢いでは少々劣っているように見えます。

しかし実際に購入する場合、バッテリーなどの品質は非常に重要な指標となるため、納入が進んで車両自体の良い評判が増えていけば株価にも反映される可能性があると考えます。

個人的にSPACやIPOの銘柄は多く保有しないと決めているので今回も少量保有に止めるつもりですが、事業には期待しています。

今回の記事はLucid Group Incの決算書及びコーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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