ジョビー・決算クリアのザイマージェン【JOBY/ZY】5月12日決算

米国株の四半期決算
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2022年5月12日に発表された注目企業の決算・トピックをまとめました。
今回は、ジョビー・アビエーション(JOBY)、ザイマージェン(ZY)に焦点を当てていきます。

1. ジョビー・アビエーション

ジョビー・アビエーション(Joby Aviation, Inc. / JOBY)は2021年8月11日にSPAC IPOした企業で、eVTOLという電動機体を用いた空飛ぶタクシーの2024年商業化を目指しています。

ジョビー・アビエーションの銘柄分析はこちらでまとめています。

1-1. EPS・売上・損失など

ジョビー・アビエーションの今四半期(2022年第1Q)のEPSは、0.11ドルでした。
これはアナリスト予想の-0.12ドルを6.99%上回る結果です。
また現在は商業機体の開発中のため、今四半期も売上は発生しませんでした。※EPS・%はTradingviewより引用(2022年5月13日閲覧)

研究開発費に72百万ドル、販売・一般管理費に22百万ドルを使用しており、事業外の収益はありましたが、最終的には62百万ドルの純損失となっています。

1-2. 開発・認証の進捗

ジョビーの商業用機体はまだ開発・製造途中ですが、今四半期に最初の電気推進ユニットを完成させたことが発表されました。
このユニットは、既に600時間以上のフライトに相当する強度テストを完了させているとしています。

また、今回の決算に際した株主レターでも、2022年後半にPart135認証を取得する予定であることが明言されました。
商業飛行のためにはこの認証が不可欠なので、このまま順調に進んでいくことを期待したいです。
なお、第2Q中には認証の最終段階へ移行する予定であるとしています。

2. ザイマージェン

ザイマージェン(Zymergen Inc / ZY)はアミリスの競合とされる合成生物学企業で、遺伝子を組み替えた微生物などを利用し、様々な素材の開発・製造を目指しています。
AIを活用しており、自動化や幅広い分野への対応が期待されていましたが、2021年11月に一部プログラムの中止やリストラ計画などが発表されました。

ザイマージェンの銘柄分析はこちらでまとめています。

2-1. EPS・売上・損失など

  • EPS 予想-0.75ドル/実績-0.7ドル
    6.56%プラス
  • 売上 予想3.296百万ドル/実績4.791百万ドル
    45.34%プラス

※EPS・売上・%はTradingviewより引用(2022年5月13日閲覧)

今四半期は、EPS・売上ともにアナリスト予想を達成しました。

今四半期(2022年第1Q)の売上は約4.8百万ドルで、前年同期比28%増加しました。
この内訳は、研究開発サービス契約による売上が約3.2百万ドル、コラボレーション・その他収益が約1.3百万ドル、助成金による収入が約0.2百万ドルとなっています。

今四半期も前年同期も原価コストが売上を大きく上回っている点は変わりませんが、今四半期は原価が41%削減されました。
これは、リストラによる人件費削減、サードパーティのための研究開発から自社製品の研究開発にシフトしたこと、一部の顧客との契約が終了したことなどによるものです。

また、研究開発費や販売・マーケティング費用に関しても、人件費削減や一部製品の開発中止の影響で、コストが減少しています。

ただ、一般管理費に関しては、2021年に雇用された役員への株式報酬費用、新本社の不動産コストなどによって、前年同期よりも23%増加しました。

3. まとめ

今回はジョビー・アビエーション(JOBY)、ザイマージェン(ZY)の決算、リリースをピックアップしました。

ジョビーに関してはまだ商業化されていないため、EPSよりも機体製造・認証取得の進捗の方が気になるところですが、株主レターを見る限り、順調に進んでいるようです。

またザイマージェンは、EPS・売上ともにアナリスト予想をクリアしました。
発売間近とされた製品の開発中止などで急落して以降、株価は下がり続けていましたが、今回の決算を受けてプレで10%以上(記事作成時点)上昇しています。
今回は一旦費用削減が達成されていたので、今後は製品開発が順調に進んでいくか、そして新たな開発に際して費用がどの程度かかってくるのかが気になるところです。

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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