ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson&Johnson 略称:J&J / JNJ)の6月締め四半期決算(2021年第2Q)について、アナリスト予想とも比較しつつその内容をまとめていきます。
■ジョンソン&ジョンソンについて、事業内容や年度末決算をまとめた記事はこちらにあります。
1. アナリスト予想との比較
アナリスト予想とほぼ同じ~上回るEPSを達成しています。
次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。
2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移
これは、四半期ごとの売上高と純利益をまとめた表です。
(単位:百万ドル)
2021年第2Qは、第1Qよりも売上・利益共に若干増加しました。
また、前年同期と比較しても、売上は27%増加、営業利益は23%増加、純利益は73%増加と好調です。
2020年のコロナによる不調もあり、2021年の伸びは大きくなりました。
医療機器、コンシューマーヘルス、医薬品の各分野で売上と利益が増加しており、2021年通年の売上高・EPSの見通しを上方修正しています。
3. その他の補足
3-1. デルタ株へのワクチンの有効性
2021年7月1日、コロナ(COVID-19)ワクチンの”デルタ株への有効性”を示すデータを発表しました。
ジョンソン&ジョンソン製のコロナワクチンはファイザーやモデルナとは違い、ウイルスベクターを利用したタイプ(アストラゼネカと同タイプ。無害化したウイルスの中に必要な遺伝子情報を組み込んで投与する)です。
まれな副反応として血栓症が報告されており、日本ではまだ公的接種の承認は得られていませんが、接種が1回で完了するというメリットを持っています。
4. まとめ
ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson&Johnson)の2021年第2Qは好調な結果でした。
ロボット手術システムの進展はまだありませんが、開発遅れの話も出てきていないので、2022年臨床試験という目標に向けて現在も開発が進んでいると期待しています。
( ジョンソン・エンド・ジョンソン の事業内容や年度末の決算書分析を行った記事もこちら↓にあります)
今回の記事は2020~2021年のJohnson&Johnsonの決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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