株価急落を起こした3.2発表決算【INVE】アイデンティブ

米国株の四半期決算
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アイデンティブ(IDENTIV INC / INVE)の12月締め四半期決算(2021年度第4Q)について、アナリスト予想とも比較しつつその内容をまとめていきます。

また、今回の決算を受けて株価は26%以上下落しています。
どのような点が期待に応えられなかったのか、決算内容を見ていきましょう。

アイデンティブの事業内容や年次決算についてまとめた記事はこちらにあります。

1. アナリスト予想との比較(EPS)

最近はEPSの予想値をクリアしていましたが、今四半期は大幅に下回りました。

INVEのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。

2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移

INVEの売上高・純利益(損失)_2112

(単位:千ドル)

2021年第2Qから黒字化し、2四半期連続で利益を出していましたが、今四半期は赤字に転落しています。
また、売上も前四半期から減少しました。

前年同期と比較すると、売上は15%増加営業損失は478%増加、純損失は175%増加しています。
EPSで見ると、-0.05ドルから-0.1ドルへ、マイナスが100%増加する結果です。

こういった利益圧迫・損失拡大の背景には、粗利率が35%から33%へ低下し、営業費用が増えたことなどがあります。
また、この粗利率低下の要因には、物流コストの上昇や、高成長が続くRFID顧客の拡大に伴った製品構成の変化などが挙げられますが、これは一時的だと表現されています。

なお、今四半期の営業費用には、新型コロナによる売掛金の貸倒費用(2,300千ドル)が含まれます。

3. その他の補足

3-1. 通年の結果

2021年度の売上は103,769千ドル、純利益は1,620千ドルでした。
売上は前年比19%増加、そして純損失5,105千ドルから黒字へ転換という結果です。
なお、この一年間の売上は過去最高となっています。

ただ、年間で見ても粗利率が低下しており、39%から36%となりました。
こちらの要因も今四半期と同様で、物流コストの増加、RFIDの急成長に伴うものだとしています。

3-2. ガイダンス

2022年通年のガイダンスでは、売上を1億3,000万ドル(130,000千ドル)~1億3,500万ドル(135,000千ドル)と見込んでいます。
これは、2021年比25%~35%の成長を反映した数値です。

また、2023年についても、更に前年比30%~35%の成長を予想するとしています。

2021年末時点のバックログが前年比45%増加していることもあり、これからも成長を続けていくという予測です。

なお、アナリスト予想(※Yahoo!financeより)の2022年売上高は118.11百万ドル(118,110千ドル)です。
売上のガイダンスはアナリスト予想を上回っています。

4. まとめ

アイデンティブ(INVE)の今四半期は、黒字化した中での再びの赤字転落、更に前年同期を大きく上回る損失発生(事業からの損失は478%増加、EPSはマイナスが2倍に)という残念な結果となり、株価は大きく下落しました。

ただ、今後の売上ガイダンスについてはアナリスト予想を上回っています。

利益面に関して具体的なアナウンスがありませんでしたが、粗利率の低下は一時的だとしていること、今四半期の営業費用には新型コロナによる貸倒費用(=一時的なものと考えられる費用)が含まれていることから、いずれ改善されるのではないかと考えています。

ただ、物流コスト上昇の要因であるインフレはまだ続く見通しなので、しばらくは苦しい局面となるかもしれません。

今回の記事は2020~2021年のIDENTIV INCの決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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