インフラ法案続報【水素・EV充電】関連銘柄と予算まとめ

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インフラ法案について、水素エネルギーに関する予算、EV充電ステーションの拡充施策などが相次いで発表され、関連銘柄の株価も上昇しています。

今回はこれらのニュースと、関わりのある銘柄をまとめていきます。

1. 水素エネルギー予算と関連銘柄

水素エネルギーの活用のための予算として、95億ドルを投じることが発表されました。
産業の脱炭素化を掲げ、生産・運搬・貯蔵などの仕組みづくりに取り組む予定です。

水素エネルギー関連銘柄には以下の企業が挙げられます。
いずれも画期的なソリューションづくりに取り組んでいますが、まだ赤字であることには注意が必要です。

1-1. プラグパワー(PLUG)

プラグパワーは水素に焦点を当てた燃料電池メーカーで、フォークリフトなどの産業機器向けの燃料や発電装置用の燃料電池などを開発・製造しており、Amazonやウォルマートの倉庫でも使用されています。
また、グリーン水素のプラントも保有しています。

プラグパワーの株価チャートは以下の通りです。

プラグパワーの銘柄分析を行った記事はこちらにあります。

1-2. フューエルセル・エナジー(FCEL)

フューエルセル・エナジーは、定置型燃料電池発電所のソリューションを提供しています。
従来より二酸化炭素の排出量を大きく削減した発電所や水素燃料電池発電所の販売を行う他、炭素分離・利用や水素エネルギー貯蔵・電気分解ソリューション、電力生成を伴う炭素回収技術などを開発中です。

フューエルセル・エナジーの株価チャートは以下の通りです。

フューエルセル・エナジーの銘柄分析を行った記事はこちらにあります。

1-3. ニコラ(NKLA)

ニコラは新興EVメーカーの一つで、通常のEV(BEV。Battery Electric Vehicle)だけでなく、FCVやFCEV(Fuel Cell Vehicle / Fuel Cell Electric Vehicle)と呼ばれる、水素燃料電池電気自動車の開発も行っています。
過去には虚偽説明・PR動画問題がありましたが、2021年12月18日にTotal Transportation Services社へ初の顧客納品を行いました。

ニコラの株価チャートは以下の通りです。

ニコラの銘柄分析を行った記事はこちらにあります。

2. EV充電ステーションの予算と関連銘柄

EV(電気自動車)用充電インフラの整備に、50億ドル基予算を割くことが発表されました。(元々EV充電スタンド関連で75億ドルを使用予定だった)
この50億ドルは、充電スタンド、ステーション設置の助成金として、5年間かけて使用される予定です。

米国政府としては、2030年までに、現状の約5倍となる50万の充電スタンドの設置を目指しています。

EV充電ステーション関連銘柄としては以下の2つが挙げられますが、こちらも現在は赤字となっています。
今回の助成金の取り組みが今後の売上に繋がるかどうか、注目しておきたいです。

2-1. チャージポイント(CHPT)

チャージポイントはEV用の充電ステーションネットワークを提供するSPAC IPOした企業です。(合併したSPAC企業はスイッチバック・エナジー・アクィジション)
EV充電ステーションとしてはNo.1のシェアを持ち、充電ステーションの販売とソフトウェアの面でのサブスクリプションという2つの収益モデルがあります。

チャージポイントの株価チャートは以下の通りです。

2-2. ブリンク・チャージング(BLNK)

ブリンク・チャージングもEV用の充電スタンドネットワークを提供する企業です。
充電ソリューションを販売するだけでなく、顧客の要望次第でブリンク・チャージング自身が充電スタンドの運営を行うこともあり、2つの柱がある点が強みですが、費用対効果という面ではどうなるのか気になります。

ブリンク・チャージングの株価チャートは以下の通りです。

3. まとめ

インフラ法案が少しずつ具体的になってきており、いよいよ動き始めました。
総額から見ると水素やEV充電ステーションに割り振られた金額が小さく見えますが、それでも日本円で約1兆1,000億円(水素エネルギー)、約5,800億円(EV充電ステーション)という規模です。

新しい水素エネルギーの利用方法を開発したり、EV充電ステーションを約5倍にするなど、政策の目標がかなり高いようにも見えますが、それだけエネルギーのクリーン化が重要視されているということでもあります。

関連銘柄に恩恵があるのか、株価に影響が出るのか、こまめにチェックしていきたいと思います。

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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