CPI発表_1%を目指す?利上げの加速に警戒募る

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2022年2月10日、1月のCPI(米消費者物価指数)が発表されました。
これを受けたFOMC参加者の発言も報じられ、株式市場は上下しつつも下落に転じています。
また、”利上げのために緊急FOMCが開かれる”といった噂も流れるなど、少々混乱気味の状況です。

では、早速内容を見ていきましょう。

1. 2022年1月CPIの結果

1月のCPIは前年同月比7.5%上昇という結果でした。

これは予想されていた7.3%を超えており、インフレが更に加速していることを表しています。

先日発表された雇用統計の非農業部門雇用者数についても、予想の15万人に対して46万7,000人という結果が出ており、政策金利引き上げ(利上げ)は待ったなしという状況になりました。

2. FOMCメンバーのタカ派発言

2022年FOMCのメンバーの一人、セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁が、今回のCPIの結果を受けて”7月1日までに1%の利上げ実施を求める”旨の発言をしました。(ブルームバーグのインタビューにて)

元々タカ派寄りの発言をする人物でしたが、今回のインフレで警戒感を強めているようです。

7月1日までのFOMCは、3月15日~16日、5月3日~4日、6月14日~15日の3回しかなく(その後のFOMC予定はこちら)、もし本当に現在のほぼ0%という状態から1%に上昇させる場合は、どこかで1度0.5%の引き上げを行う必要が生じます。

この”1%への引き上げ支持”は、あくまでFOMC参加者の一人の発言であり、必ずしも実行されるわけではありません。
しかし、0.25%ずつの金利引き上げだろう、FOMCの度に立て続けに毎回利上げを行うことはないだろうという見方が、し辛くなったことも事実です。

3. まとめ・一部噂について

インフレが続いていることが数値で示され、3月の政策金利引き上げ実行はほぼ確実となりました。
また、バランスシートの縮小についても、当初の予定より早い段階で開始される可能性が強まっています。

ただ一部では、3月を待たず今夜(2月11日)にも緊急FOMCが開かれ、政策金利引き上げが行われるという噂が流れています。

Yahoo!ファイナンス(日本版)でも「本日、パウエルFRB議長は緊急FOMCを招集して緊急利上げを断行するのではないか、との噂が流れている。(中略)本日から明日にかけての米連邦準備理事会(FRB)の緊急利上げの可能性に要警戒となる。」※1と取り上げられていますが、FOMCの臨時開催や利上げの断行についての発表は、記事作成時点ではありません。

ただ、ブラード総裁は発言の中で、定例のFOMC以外での行動を検討する可能性についても触れており、100%の否定はできない状態です。

今夜・週明けの株式市場の動きには注意しておきたいです。

※1Yahoo!ファイナンスより引用。2022年2月11日閲覧:https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20220211-00000034-dzh-fx

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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