イルミナ【ILMN】GRAIL買収に関するEU裁判で敗訴_調査継続へ

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FTCの訴訟やECの審査を待たずに完了させたGRAIL買収について、EUで裁判が行われ、イルミナが敗訴したことが発表されました。
今回はこの件についてまとめていきます。

1. イルミナとGRAIL買収の概要

イルミナ(Illumina, Inc. / ILMN)は、圧倒的なシェアを持つ遺伝子解析技術のリーディングカンパニーです。
そしてGRAILは元々イルミナからスピンオフした企業で、血液から50種類以上もの”がん”を早期検出するスクリーニング検査”Galleri test”を開発しています。

ところが、この買収が発表されると、市場での公平性が欠けること、将来の競争の阻害に繋がることなどを理由に、FTC(米連邦取引委員会)やEC(欧州委員会)からストップがかかりました。
FTCは訴訟を起こし、ECは買収が正当なものか調査を開始したのです。

これらの動きを受け、イルミナはECの調査に協力するとしましたが、2021年8月、調査終了を待たずにGRAILの買収を完了させてしまいました。
こういった経緯があるため、イルミナは買収後もGRAILを別会社として保有し、調査に協力する形を取っています。

なお、この買収の経緯については↓こちらの記事で詳しくまとめています。

2. 今回の裁判について

2-1. 争った内容と結果

今回の裁判は、イルミナが2021年に起こしていた”ECがGRAIL買収審査を行う管轄権”を問うものでした。
イルミナの過去の発言には、”今回の買収は米国を拠点とする2社の取引である”、”GRAILはEU内で活動していない”といったものがあり、これらを訴えた形です。

もしこのイルミナの訴えが認められれば、ECからのGRAIL買収に関する調査を終了させることができたかもしれませんが、EUの一般裁判所はこのイルミナの訴えを棄却しました。

2-2. 今後のイルミナ・GRAILへの影響

イルミナは今回の判決を不服とし、EU司法裁判所に上訴する姿勢を見せています。
しかし今回の裁判においては敗訴となり、ECが負担した費用をイルミナに支払うよう命令も出てしまいました。

GRAIL買収に関するECの調査も引き続き行われることとなりますが、そもそもこの調査は今回の判決を待つために2月から中断されたままとなっており、上訴した場合の今後の動きも少々気がかりです。

3. まとめ

イルミナ(ILMN)の今回の敗訴はGRAIL買収取り消しや罰金へ直結するものではありませんが、ECの管轄権が認められ、調査の継続が支持された形です。

また、FTCから買収取り消しを求められている件も解決しておらず、GRAIL買収に関してはリスクが高い状況が続いていると言えます。

先日は別件での特許侵害判決も下っており、注意しておきたいところです。

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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