【FB】フェイスブックが下落中_様々な報道が続く

株・金融に関するニュース
スポンサーリンク

フェイスブック(Facebook Inc / FB)の株価は、9月中旬から下降を続けています。
9月13日の始値から見ると、10月7日の終値は約13%程度下がった価格です。

下落の原因とみられる報道は次々と新たな情報・疑惑を発表し、企業体質そのものが問われています。
今回は一連の報道やフェイスブックの反論などをまとめていきます。

1. Facebook Incとは

フェイスブックは、多くのユーザーを抱えるSNS”Facebook”や”Instagram”を運営し、その広告料を主な収益源としている企業です。

最近ではVRにも注力しており、一体型VRゴーグルの発売や、そのVR世界の中での広告配信などを計画しています。

フェイスブックの事業内容や年次決算分析などをまとめた記事はこちらにあります。

2. 株価の下落につながった報道とは

2-1. VIPは規約違反の投稿を容認されていた?

今回立て続けに出てきたフェイスブックの体質を疑う報道の皮切りとなったのは、2021年9月13日、Wall Street Journalによるものです。

その内容は”一部の注目を集めるユーザーが、規制に反する投稿(例えば暴力や嫌がらせなど)を行っていても容認するためのプログラムを使用している”というものでした。

この報道に対してはフェイスブックも「批判は正しい」としていますが、本来は良い目的のために設計されたプログラムであり、現在修正に取り組んでいると述べています。

2-2. Instagramは10代女性に有害と知って放置?

最初の報道の翌日である9月14日には、”Instagramが10代女性のメンタルヘルスにとって有害であることを知っていたにもかかわらず公表せず放置していた”という報道がなされました。

これは、ユーザーの多くを占める若年層が”Instagramを見て自分の体型と比較し気分が落ち込み”摂食障害やうつ病の原因となる可能性があるとする内部調査の資料に関するものです。
この調査対象のうち、10代女性では32%が前述した気分の落ち込みがあると回答しています。

この件に関して、Instagramは”調査結果の一部のみを切り取ってネガティブに報じている”という旨の反論を行っています。

2-3. アルゴリズム変更でユーザーの怒りを誘発したが放置?

その更に翌日、”ユーザーのエンゲージメント(関心や愛着。Facebookの場合は「いいね」や「シェア」などが該当する)低下を止めるための2018年のアルゴリズム変更は、ユーザーの怒りを増幅させている”という点と”それを知っても対応しなかった”という問題が提起されました。

注目を集めるコンテンツをニュースフィードに表示させるようにしたところ、その”注目を集めるコンテンツ”は怒りを誘うものが多かったという結果になったのです。
この結果を受けても、フェイスブックはエンゲージメントを優先させ、改善を行わなかったとされています。

これに対しFacebookは”どのようなアルゴリズムであっても、不快・有害なコンテンツを助長する問題が起きる可能性があり、これらを軽減するために最善を尽くしている”としました。

2-4. Facebookが非合法組織に利用されたことを知っていた?

ユーザーが拡大している発展途上国で、Facebookが人身売買組織や違法薬物のカルテルなどに利用されているという問題も報じられました。
また、社員がこれらを上司に警告しても、十分な対応がなかったとされています。

2-5. その他報道と内部告発者

この他にも、”コロナワクチン接種を躊躇うようなコンテンツが氾濫した”、”将来のユーザー獲得のため、対象年齢に満たない未成年者を惹きつけようとしている”などの報道がされました。

また、これらの報道の元となっているのは内部告発者が集めた資料だとされていることも、多くの人々に衝撃を与えています。(この告発者フランシス・ホーゲン氏は、10月3日にドキュメンタリー番組へ出演、10月5日には上院小委員会で証言している。また、数週間後に英国議会でも証言する予定とされている)

更に他のメディアからも”SNSを肯定するような宣伝を開始した”、”ケンブリッジ・アナリティカ社の問題(ユーザーデータが政治的利用されたとして問題になった)の際、ザッカーバーグ氏個人の追及を逃れるために50億ドルという過大な和解金を拠出し損害を与えたという訴訟を、株主から起こされている(本来の制裁金額は1億ドル程度だった)”などの報道が相次いで出てきています。

今回紹介した報道内容はWall Street Journal(https://www.wsj.com)、New York Times(https://www.nytimes.com)、POLITICO(https://www.politico.com)を参考にしています。

3. これらの報道を受けて

3-1. フェイスブックは反論

Instagramに投げかけられた10代女性への問題に対し、調査結果の一部のみを切り取ってネガティブに報じているという旨の反論を行ったフェイスブックは、告発者であるフランシス・ホーゲン氏に対しても”勤務期間は2年に満たない”、”幹部との会議に出席したことはない”、”問題としている部署・テーマについての仕事はしていない”人物であると述べています。

続く報道に対しても、公式サイトに”私たちがやろうとしていることを意図的に誤解させようとしている”と反論するブログ記事を掲載したり、広報担当者が”明らかな嘘が含まれている”とTwitterに投稿するなど、強い反発の姿勢を示しました。

3-2. 株価の変動

FBの2021年4月~10月7日の株価チャート

これはフェイスブックの直近約半年間の株価チャートです。(2021年10月8日記事作成時点)
最初の報道が出た9月13日以降、株価は下落傾向となっています。
直近数日は下げ止まったかと思いましたが、全体的に値上げした10月7日の市場で、フェイスブックの株価は再び下がりました。

4. 過去にも訴訟や暴露記事はあった

近年、「GAFA」と呼ばれるITの巨大企業(Google、Amazon、Facebook、Apple)は、独占禁止法に抵触する問題はないか、個人情報の取扱いに問題はないか、と厳しい目を向けられています。

実名や勤務先、電話番号や位置情報など、個人情報の宝庫でもあるFacebookは、これまでも個人情報の流出や、ユーザーの了承を得ないまま”アップロード写真の顔認識データを作成した”ことに対する賠償を求める訴訟が起きるなど、様々な点を指摘・問題視されてきました。

2018年には匿名の経営幹部などを含む50人ものインタビューを元にした暴露記事(不正アクセスを把握した後の一時的な隠蔽や不利益な報道の監視など)が出たこともありましたが、今回は市場が不安定なことや続報となるニュースが多いこともあってか、当時よりも下落が長く続いています

5. まとめ

度々大きな報道が出るフェイスブックですが、今回は株価の下落期間が長く、今後の動向が気になります。
内部告発者がメディアや議会で訴え続けていることや、一部上院議員が新たな調査や規制を求めたことも、株価への影響が長引いている要因だと考えられます。

クロとしては、今回の下落を受けて、現状すぐに買い増したりするつもりはありません。
露呈した疑惑にはかなり過激で根深そうなものも多く、そういった問題はクリアにしてほしいところです。

ただ、FacebookやInstagramを楽しんで利用しているユーザーもいますし、VR・メタヴァース事業が実を結べば新たな企業価値を創出することもできると思っているので、事態がどのように進展するのか見守っていきたいです。

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました