ディセルナ臨床試験の最新進捗まとめ_2021年3月四半期決算【DRNA】

米国株の四半期決算
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ディセルナ・ファーマシューティカルズ(ディサーナ・ファーマシューティカルズ / Dicerna Pharmaceuticals, Inc. / DRNA)の臨床試験が着々と進んできています。
今回はその内容と、2021年第1Qの四半期決算の概要をまとめていきます。

ディセルナの事業内容や年度末決算について紹介した記事はこちらにあります。

1. アナリスト予想との比較

連続でアナリスト予想を下回るEPSを報告しています。

DRNAのEPS_アナリスト予想と実績比較

次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。

2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移

DRNAの売上高・純利益(損失)

これは、四半期ごとの売上高と純利益をまとめた表です。
(単位:百万ドル)
多少の上下があるものの、売上は毎四半期40百万ドル前後です。

まだ販売する商品が無いため、この売上は共同研究や契約などによって得られるマージンを各期・各研究ごとに評価し認識した収益です。

3. 臨床試験の進捗など

ディセルナの開発の中核となっているのは、以下の4つの治療薬です。

3-1. 臨床試験最終フェーズ

原発性高シュウ酸尿症の治療薬”Nedosiran”は、現在臨床試験の最終フェーズにあります。

1型~3型の患者を対象に様々な試験を行っており、1型・2型の患者を対象に行われたピボタル試験のデータが2021年中頃に発表される予定です。
また、3型患者への二重盲検、安全性・忍容性試験の投与が6月に完了しており、この結果は10月に発表予定となっています。

ディセルナは、2021年第4Qに新薬承認申請(NDA)を提出する予定としており、試験の良い結果が望まれます。
なお、この申請が承認されると、2型・3型の患者にとっては唯一の治療法になると考えられています。

2021年8月6日追記
2021年8月6日に臨床試験の一部結果が発表され、株価が急落しました。
詳細についてはこちらの記事で紹介しています。

3-2. 臨床試験第2フェーズ

Roche社がスポンサーとなっているB型慢性肝炎(HBV)の治療薬”RG6346”については、標準治療や他の治験薬との第2フェーズ併用試験が2021年3月から行われています。

また、α-1アンチトリプシン欠乏症関連肝疾患の治療薬”belcesiran”の患者への投薬が、6月に開始されました。

3-3. 臨床試験第1フェーズ

アルコール依存症(AUD)の治療薬”DCR-AUD”について、2021年半ばに治験薬(IND)を申請し、2021年第3Qには健康なボランティアを対象とした第1フェーズの試験を開始予定です。

3-4. その他

3-4-1. 共同研究開発

2021年2月、Lilly社との研究協力期間が1年間延長されることが決定しました。
Lilly社は、2020年第4Qに脂質異常症の治療薬”LY3561774”をIND申請し、第1フェーズの試験を開始している他、5月には心代謝疾患の治療薬”LY3819469”のIND申請受理も発表しています。
なお、これらの申請が行われたことで、ディセルナはそれぞれ1,000万ドルのマイルストーンを受け取ることができます。

また、Boehringer Ingelheim社が非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療薬候補として、ディセルナの”DCR-LIV2”を承認しました。
これによって第2Qに数百万ドルのマイルストーンの受取が見込まれ、これから前臨床試験や更なる開発が行われる予定です。

3-4-2. ロイヤルティ権益の売却

また、2021年4月に、OXLUMO(原発性高シュウ酸尿症1型の治療薬。Alnylamが販売。2020年に特許クロスライセンス契約を結んでいた)のロイヤルティ権益をRoyalty Pharmaに売却しました。
売却額は一時金1億8,000万ドルと、売上高に応じたマイルストーン最大6,000万ドルです。

4. まとめ

ディセルナ・ファーマシューティカルズ(DRNA)は、まだまだ利益を生み出すには時間がかかりそうな企業です。
しかし、臨床試験が少しずつ進んでおり、予定通りに進めば年内にNDA申請ができそうなものもあります。

ロイヤルティ権益の売却など資金確保に努めている様子も見られますが、一方で契約延長などの明るいニュースもあるので、クロとしては市場全体の様子も見つつですが、もうしばらくホールドしたい銘柄です。

(ディセルナの事業内容や年度末の決算書分析を行った記事もこちら↓にあります)

今回の記事は2020~2021年のDicerna Pharmaceuticals, Inc.の決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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