ロシア国債がデフォルト_その影響は?

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6月27日、改めてロシアの国債がデフォルト(債務不履行)に陥ったという報道が飛び交っています。
今回はこの件について、経緯や影響をまとめました。

  • デフォルトは予想されていた
  • 6月1日のデフォルト認定時も市場の混乱はあまりなかった
  • 7月にはクロス・デフォルトの可能性アリ
  • CDSについても規模はあまり大きくない

1. 国債のデフォルトは予想済

経済制裁が続いている状況ですが、実は先日まで、米国内の投資家に対しロシア当局が国債の償還や利払いを行えるよう、銀行がこれらの業務を行うことを米財務省が特例措置として認めていました。
しかしこの特例は5月25日に失効となったため、ロシア当局が支払い手段を失うのではないかと見られていたのです。

そして実際のところ、5月27日を期限とするドル・ユーロ建て、合わせて1億ドルの利息の支払いが、猶予期間を過ぎても行われなかったことが今回報じられています。
なおこの利息について、ロシア当局は”特例失効前に前倒しで支払った”としていますが、経済制裁の影響で、この手続きが進んでいなかったと見られています。

2. デフォルトはすでに起きていた?

実は6月1日の時点で、EMEAのCDDC(クレジットデリバティブ決定委員会)は、4月4日を期限とするドル建てロシア国債の利息190万ドルが支払われていなかったことを受け、デフォルトだと認定していました。

ただ、この190万ドルのデフォルトだけでは、債務全てをデフォルトと見なす”クロス・デフォルト”にはなりませんでした。
これはロシアの外貨建ての債務が”7,500万ドル以上がデフォルトに陥った場合に初めてクロス・デフォルトと判断される”と決まっているためです。

3. 今後の影響

3-1. CDSの発動

6月1日のデフォルト認定の時点で既に論じられていましたが、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ。債権がデフォルトに陥った場合、元本などを保証する保険商品)が発動すると見られます。
ただ、総額は約22億ドル程度と規模としてはあまり大きくないため、大きな混乱は生じないと考えられます。

実際、6月1日以降の株式市場でも大きな動揺は見られませんでした。

3-2. クロス・デフォルト

今回の件を受け、6月23日以降の支払いについてもデフォルトと判断されるのではないかと見られています。
米国財務省は、前述したロシアからの支払いを受け取るための特例を完全に終了させていますし、ロシア当局は6月23日、24日のドル建ての利払いを契約にないルーブルで支払っています。

ロシアでは先日大統領令が成立し、外貨建ての国債支払いにルーブルを代用することが認められましたが、他国ではこの大統領令も有効とはなりません。

ルーブルで支払われた6月23日、24日期限分の猶予期間が7月中には切れてしまうため、そこで改めてデフォルト認定される可能性が高いです。
なお、この利息分もデフォルトと認められた場合、デフォルト総額が7,500万ドルを超えるため、クロス・デフォルトと判断されると見られます。

4. まとめ

ロシアの国債デフォルトはある程度予想されていたことですが、いよいよクロス・デフォルトとなる可能性も高まってきました。
世界的に大きな混乱が起きる可能性は低いと考えられますが、随時ニュースは追っていきたい内容です。

なお記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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