2021年6月四半期決算【DDD】3Dシステムズ

米国株の四半期決算
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3Dシステムズ(3D Systems Corporation / DDD)の6月締め四半期決算(2021年第2Q)について、アナリスト予想とも比較しつつその内容をまとめていきます。

3Dシステムズの事業内容や年次決算について紹介した記事はこちらにあります。

1. アナリスト予想との比較(EPS)

アナリスト予想とほぼ同じ~予想以上の結果を出しています

DDDのEPS_アナリスト予想と実績比較

次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。

2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移

DDDの売上高・純利益(損失)

これは、四半期ごとの売上高と純利益をまとめた表です。
(単位:百万ドル)

2021年第2Qは、第1Qより売上が増加したものの、黒字が赤字に転じています。
しかし第1Qの黒字は子会社の売却益など事業外の要因が大きく、今期の事業からの収益・費用が悪化したわけではありません。

また、2021年第2Qを前年同期と比較すると売上は44%増加しています。
売却事業を省いて計算すると売上は59%も伸びており、好調さがうかがえます。
更に、 2021年第2Q の売上は、コロナ前である2019年の第2Qの売上を3%以上上回っています。(こちらも売却事業の調整をして比較すると、11%の増加となる)

2021年第2Qではヘルスケア(医療・歯科)の成長や、産業顧客からの需要が強まったことが影響しており、どちらの売上も増加しました。

なお、純損失は前年同期比で75%減少しており、2019年第2Qと比較しても60%削減されています。

3. その他の補足

3-1. 財務・収支の補足

売上の2桁成長が続いたことで勢いに乗っている3Dシステムズですが、今回の第2Qで、借入金が一旦ゼロになったことも喜ばしいです。(ただし、支払手形などの負債はある。第2Q終了時点での自己資本比率は65%

営業活動によるキャッシュフローも第1Qに続いてプラス収支となっており、事業売却が影響しているとはいえ、営業活動から収入があるのは好印象です。

3-2. 買収

第1Qの記事にも記載しましたが、買収日時が第2Q内なので、こちらでも簡単にまとめておきます。

2021年5月にバイオプリンティングソリューションの開発企業Allevi社、6月にドイツのソフトウェア企業Additive Works社を買収しました。

3Dシステムズは既に、生きた細胞を維持するために必要な高速印刷技術を発表しており、Allevi買収はその取り組みをさらに成長させるための投資です。
Additive Worksの買収では、CADシステムやプリント・プラットフォーム強化を目指すとしています。

3-3. 残りの非中核資産売却

構造改革に伴い、残りの非中核資産(医療シミュレーション事業Simbionix)を売却することを発表しました。
これは第3Qには完了する見込みです。

なお、これによって、現金が5億ドルを超えることになると予想しています。(第2Q終了時点での現金は、131.84百万ドル=約1億3,180万ドル)

4. まとめ

3Dシステムズ(3D Systems Corporation)の第2Qは好調でした。

2020年は業績が悪かったので、それを超えることは予想されていましたが、コロナ前の売上をも超えたことは市場からも好意的に受け止められています。
再建のための構造改革は、現段階では順調に進んでいると言えるでしょう。

また、バイオプリンティングという先進的な技術も期待を集めています。

ただ、好調とは言ってもほぼ赤字が続いている企業で、2021年第2Q終了時点では累積赤字が9億ドルを超えています。
この点は念頭に置いておきたいです。

(3Dシステムズの事業内容や年度末の決算書分析を行った記事もこちら↓にあります)

今回の記事は2020~2021年の3D Systems Corporationの決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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