3月17日発表【CSIQ】決算カナディアン・ソーラー

米国株の四半期決算
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先日発表されたカナディアン・ソーラー(Canadian Solar Inc. / CSIQ)の12月締め四半期決算(2021年度第4Q)について、アナリスト予想とも比較しつつ内容をまとめていきます。

カナディアン・ソーラーの銘柄分析を行った記事はこちらにあります。

1. アナリスト予想との比較

今四半期(2021年第4Q)は、EPS、売上ともにアナリスト予想を下回りました。

CSIQのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。

2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移

CSIQの売上高・純利益(損失)_2112

これは、四半期ごとの売上高と純利益をまとめた表です。
(単位:百万ドル)

今四半期の売上は前年同期比47%の増加となっています。
平均販売価格の上昇も、売上増加を後押ししました。
また、営業利益は262%増加、純利益は291%増加しています。

粗利率を見ると、前年同期の14%から20%に大きく改善しており、前四半期の19%からも1ポイント上昇しました。

なお事業に関する費用は全体的に増加していますが、特に販売費・流通費が前年同期の約2倍に膨らんでいます。

また、エネルギー収入(グローバルエネルギーセグメント)を省いたCSIソーラーの売上はアジアが最も大きく、全体の42%を占めました。次いで南北アメリカが38%、ヨーロッパが20%となっています。
出荷上位の5市場は、中国、米国、ブラジル、ドイツ、日本でした。

3. その他の補足

3-1. 通年の結果

カナディアン・ソーラーの2021年度は、売上が5,277百万ドル(前年比52%増加)営業利益が190百万ドル(前年比14%減少)、純利益が95百万ドル(前年比35%減少)という結果でした。

売上に占める営業費用の割合はほぼ変化がありませんが、粗利率に関しては2021年が17%、2020年が20%で、2021年は前年より低くなっています。

また、2020年の法人税の調整はプラスでしたが、2021年は費用が発生しています。

3-2. ガイダンス

ガイダンスでは、2022年第1Qの売上を1,250百万ドル~1,350百万ドル、粗利率は14.5%~15.5%(今四半期の実績20%からは低下見込み)となると予想しています。

また、2022年通年での売上予測は7,000百万ドル~7,500百万ドルです。
この数値は、以前のガイダンス6,500百万ドル~7,000百万ドルから引き上げられています。

なお、第1Qの売上ガイダンスに関してはアナリスト予想を下回りましたが、通年売上はアナリスト予想を超える数値となっています。

4. まとめ

カナディアン・ソーラー(CSIQ)の2021年度は売上が大きく増加しました。
ただ、利益が年単位で減少していることが気になります。

今四半期を見ると粗利率がかなり高くなっていますが、これも次の四半期では再び下がる見込みなので、注意しておきたいです。

(カナディアン・ソーラーの事業内容や年度末の決算書分析を行った記事もこちら↓にあります)

今回の記事はCanadian Solar Inc.の決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

過去の分析記事はこちらに一覧化しています。

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