チポトレ・メキシカン・グリル(Chipotle Mexican Grill, Inc. / CMG)の9月締め四半期決算(2021年第3Q)について、アナリスト予想とも比較しつつその内容をまとめていきます。
■チポトレ・メキシカン・グリルについて、事業内容や年度末決算をまとめた記事はこちらにあります。
1. アナリスト予想との比較
今期はEPS・売上ともにアナリスト予想を達成しました。
また、EPS・売上額のどちらも増加しています。
次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。
2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移
これは、四半期ごとの売上高と純利益をまとめた表です。
(単位:百万ドル)
売上は増加を続けています。
2020年12月締めの第4Qは法人税の調整等で純利益が大きく出ていましたが、今期(2021年第3Q)はそれもない中で更に純利益を拡大することができました。
これにはデジタル販売が引き続き好調なことや、レストラン店舗での売上回復が影響しています。
また、人件費や輸送費といったコスト増加が課題となっていますが、このコスト吸収策として行ったメニューの値上げも売上と利益の拡大に貢献する形となりました。
3. その他の補足
3-1. 自社株買い
第3Q中に、約9,870万ドル(約54,000株分)の自社株買いを行いました。
今後についても2億980万ドル分の自社株買いの承認枠が残っているので(2021年9月末時点)また自社株買いが行われる可能性は高いです。
3-2. 店舗の数と平均売上高
2020年12月末時点の店舗数は2,768店でしたが、2021年第3Q終了時点(9月末)では2,892店に増加しました。
また、店舗の平均売上高(四半期の売上)も増加を続けており、2020年第4Qの222万ドルから、2021年第3Qは255万ドルとなっています。
4. まとめ
チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)の2021年第3Qは前回に引き続き好調な結果でした。
人件費や配送費用の増加はありますが、メニューの値上げによってそれを吸収できているため、2021年第3Qまでの9ヶ月間での売上高営業利益率は12%に上昇しています。(2020年同期間は4%、2019年同期間は8%)
新規店舗にはドライブスルーが導入されているところが多く、顧客の新しいニーズにも積極的に応えているようです。
(チポトレ・メキシカン・グリルの事業内容や年度末の決算書分析を行った記事もこちら↓にあります)
今回の記事は2020~2021年のChipotle Mexican Grill, Inc.の決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
コメント