先日発表されたアップル(Apple Inc. / AAPL)の四半期決算(2021年第2Q)について、アナリスト予想とも比較しつつその内容をまとめていきます。
■アップルの事業内容や年度末決算について紹介した記事はこちらにあります。
1. アナリスト予想との比較
いずれもアナリスト予想を上回るEPSを達成しています。
特に直近の2021年第2四半期(1月~3月)はとても好調でした。3ヶ月間の売上高は896億ドルに達し、前年同期比では54%増加となり、1〜3月期としては過去最高を記録しています。
次は、実際の売上高と利益額がどのように推移しているのかを見ていきます。
2. 四半期ごとの売上高と純利益(損失)の推移
これは、四半期ごとの売上高と純利益をまとめた表です。
(単位:百万ドル)
最新機種の発売がある期とない期で売上高に差があります。
3. その他の補足
3-1. 株式買戻しの追加・継続
2020年9月の決算以降の6ヶ月間で、3億4,700万株の自社株式を430億ドルで買戻しました。
これで買戻しプログラムの承認額2,250億ドルのうち2,116憶ドルを使用したことになりますが、2021年4月28日に更に900億ドルがプログラムに追加承認されたと発表しました。
アップルの自社株買いはまだまだ続きそうです。
3-2. 2021年1~3月期は好調
前年同期比では54%増加となる896億ドルの売上を記録した2021年1~3月の四半期ですが、全てのセグメント別売上も増加しました。(前年同期比。ただし、例年1~3月は売上高が少ない時期でもある)
iPhone、Mac、iPadがいずれも前年同期比65~80%の売上増加となり、ウェアラブル・アクセサリー事業、サービス関連事業の売上高も前年同期比で25~30%ほど増加しています。
4. まとめ
アップル(Apple Inc.)は堅調に利益を出しており、直近の四半期は好調な売上を記録しました。
また、配当だけでなく自社株買いを継続して行い、株主への還元を積極的に行っています。
年間で比較するとiPhoneやMacの売上が頭打ちになってきている懸念はありますが、現在はまだ一定数の消費者に支持されており、購入の選択肢となっているのがうかがえます。
(アップルの事業内容や年度末の決算書分析を行った記事もこちら↓にあります)
今回の記事は2020~2021年のApple Inc.の決算書及び四半期レポート、コーポレートサイトを参考に作成しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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