6月FOMC迫る_高CPI直後で警戒必須

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次回FOMCがいよいよ目前に迫っています。
今回は先日発表されたCPIなども踏まえて、6月14日~15日の警戒すべき点をまとめていきます。

1. CPI・インフレ率の結果

6月10日に発表された5月の米国CPI(消費者物価指数)は8.6%の上昇で、市場予想の8.3%を上回る結果となりました。
これは40年ぶりとなる驚異的な数値です。

また、前月比でも1.0%上昇しているとされ、インフレは今なお進行中だと言えます。

1-1. ”市場予想を上回った”だけではない問題点

CPIが市場予想を上回る上昇を見せたことで、もちろん株式市場は大打撃を受けました。
しかも今回のCPIの結果は、ただ”予想を上回った”だけでなく、予想以上にインフレが深刻であることを表しています。

CPIの上昇率(インフレ率)は一般的に前年同月比で表されるのですが、今回のCPIの比較基準となる2021年5月の実績は5%で、既に新型コロナによる打撃を乗り越え、経済が動き始めたことを反映した数値でした。

この実績と比較して8.6%も上昇しているという事実は、かなり重く受け止められます。

また、先月(2022年4月)のCPI上昇(インフレ率)は3月よりも小さかったため、インフレはピークに達したのではないかとする見方が強まっていましたが、今回の結果を受けて、それが覆されてしまいました。
(※2022年4月は8.3%、3月は8.5%)

2. 6月FOMCに対する予想・懸念点

2-1. 金利引き上げ

  • 最低でも6月~7月は0.5Pt利上げが確実視
  • 9月以降も0.5Pt利上げの懸念
  • 0.75Ptの大幅利上げも懸念

記録的な物価の上昇を受け、金融引き締め施策は更に強硬に実施されるでしょう。

既に6月と7月のFOMCで0.5ポイントの政策金利引き上げが確実と見られており、この点については市場も織り込んでいると考えられます。

しかし今回の結果を受け、9月以降のFOMC(8月はFOMC実施の予定が無いため)でも0.5ポイントという大幅な利上げが実施されるのではないかという懸念が強まりました。

また、一部の投資銀行は6月FOMCでの利上げ幅が0.75ポイントと更に引き上げられるのではないかという見方を示すなど、警戒感が強まっています。

■次回以降のFOMCの予定はこちらでまとめています。

2-2. QT(バランスシート縮小)

今回のCPIを受けてのQT加速は、あまり話題になっていません。
まだ開始されたばかりなので、現状は先日発表された方針通りに実施すると見られます。

なお、先日発表されたQTの方針は、”6月1日より、月に国債300億ドル・住宅ローン担保証券175億ドル(合計475億ドル)の削減を開始”すること、”削減量を段階的に増やし、3ヶ月後の削減量を国債600億ドル・住宅ローン担保証券350億ドル(合計950億ドル)とすること”となっています。

3. 声明発表時間・直近の指標発表など

FOMCでの議論の概要や今後の金融施策について明らかになる”声明”は、毎回2日目の会合終了後に発表されます。

この声明を受けて市場が大きく反応することも多いのですが、米国と日本では時差が大きく、声明が発表されると見られる時刻は、日本時間だと開催2日目の28時頃(2日目翌日の午前4時頃)です。
リアルタイムで反応を追うのは少々難しい時間帯なので、必要に応じて事前にポジションを下げるなどの対策をしておくのも、リスクヘッジの一つの手段になります。

また、今回FOMCの実施される14日にはPPI(生産者物価指数。卸売物価指数とも呼ばれる)、15日には小売売上高も発表予定となっています。
特にPPIは景気を占う先行指標として注目されるので、こちらも注意しておきたいです。

記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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