2022.2.9発表Q決算_注目企業まとめ【UBER/TWLO/IRBT/TWOUなど】

本日の注目企業決算速報
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2022年2月9日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、6社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移、2022年のガイダンスなど(一部記載のない企業もあり)を見ての簡単な所感をまとめました。

本日は、通話やメッセージ機能などを簡単に実装できるAPIサービス、トゥイリオが、好調な決算とアナリスト予想を超えるガイダンスを発表しました。

1. 四半期決算

1-1. ソノス(SONO)

ワイヤレスオーディオ機器メーカー。

今四半期は、EPSがわずかに(端数部分)アナリスト予想を下回りました。
また、前四半期の売上も、端数の部分で予想値に達していません。

また、売上・利益を前年同期と比較すると、売上は増加したものの、純利益が減少しています。

2022年通年のガイダンス(9月締め)では、売上を1,950百万ドル(19.5億ドル)~2,000百万ドル(20億ドル)と見込んでいます。
これは、2021年の実績から14%~16%成長する予測です。
アナリスト予想の年間売上も1,950百万ドル(※Yahoo!financeより)となっており、ガイダンスは予想通り~若干上振れる内容でした。

また、ソノスは2024年の売上目標も発表しています。
この目標額を、2021年3月時点では2,250百万ドルとしていましたが、今回2,500百万ドルに引き上げました。
なお、年平均成長率は13%と予測しています。

SONOのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

ソノスの銘柄分析を行った記事はこちらにあります。

1-2. トゥイリオ(TWLO)

開発者がアプリケーション内でリアルタイム通信を構築できるよう、クラウド通信プラットフォームを提供する。開発者は、数行のコードを書き込むことでソフトウェアに通話やメッセージ機能などを実装することができる。従量課金制。

アナリスト予想をクリアし続けています。

今四半期は売上が前年同期比54%増加していますが、損失も62%増加しました。
通年で見ても同様で、売上と損失が両方増加しています。
ただ、売上は毎年大きく伸び続けています。

2022年第1Qのガイダンスでは、売上を855百万ドル~865百万ドルと予測しました。
これは前年同期比45%~47%成長する数値で、アナリスト予想の802.91百万ドル(※Yahoo!financeより)を最低でも約6.5%超えることになります。(なお、TradingViewの予想値は806.37百万ドル)
また、non-GAAP EPSは、-0.26ドル~-0.22ドルと予測されています。

TWLOのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

1-3. ウォルト・ディズニー(DIS)

テレビチャンネルやラジオ局の運営、ディズニー・ワールドなどのリゾート運営、映画やDVDの政策を行うエンターテインメント企業。

今四半期はアナリスト予想をクリアしました。

前年同期と比較しても増収増益となっています。

新型コロナの感染拡大によって打撃を受けていましたが、かなり回復してきました。
映画・テレビの制作が概ね再開され、米国内テーマパークの入場者数が大幅に増加したことなどが影響しています。

Disney+のサブスクリプション加入者も、前四半期末時点の1億1,810万人から1億2,980万人に約10%増加しています。

DISのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

1-4. トゥーユー(TWOU)

教育関連のSaaS型プラットフォームを提供。ユーザーはオンラインで大学・大学院の高品質な学位プログラムを受講することができる。

今四半期はアナリスト予想をクリアしました。

2022年通年のガイダンスでは、売上1,050百万ドル~1,090百万ドル(中間点で前年比13%の成長となる数値)を見込んでいます。
ただ、アナリスト予想は1,110百万ドル(※Yahoo!financeより)となっており、これを下回るガイダンスとなりました。
また、赤字はまだ続く予定で、通年の純損失は235百万ドル~215百万ドルの予想です。

TWOUのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

1-5. ウーバー・テクノロジーズ(UBER)

世界各地でUberEatsやタクシーなどの配車サービスを展開。

今四半期はアナリスト予想をクリアしました。

年間では売上が増加し、損失が減少しています。
また、今四半期のみを見ると、純利益が発生しました。

2022年第1Qのガイダンスでは、総予約額を250億ドル~260億ドルと予想することを発表しています。
この総予約額はウーバー・テクノロジーズの売上ではなく、配達注文の総額や配車サービスでのドライバー、マーチャントの収益などを全て合計した金額です。
参考地として、今四半期(2021年第4Q)の実績を見てみると、総予約額258.7億ドルに対し、売上は57.8億ドルとなっています。

UBERのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

1-6. アイロボット(IRBT)

ルンバなどの製造・販売を行うロボット専業メーカー。

今四半期は、EPS、売上ともにアナリスト予想を下回りました。

今四半期は前年同期と比較して売上が減少し、赤字へ転落しています。
半導体不足やサプライチェーンの問題が重なり、出荷の遅れ、売上の減少につながっているようです。

2022年通年ガイダンスでは、売上を1,750百万ドル~1,850百万ドル、営業利益は1.3百万ドル~17.3百万ドルと見込んでいます。
通年のアナリスト予想は売上1,790百万ドル(※Yahoo!financeより)なので、ガイダンスの範囲内です。

なお、non-GAAP EPSは1.5ドル~2ドルの予測です。

IRBTのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

2. まとめ

本日ピックアップした決算の中にも、半導体不足やサプライチェーンの混乱の影響を受けた企業がありました。

そんな中、ウォルト・ディズニーが業績を回復しています。
テーマパークはもちろん、動画配信サービスも好調です。

ネットフリックスのユーザー数が伸び悩み始めたこともあって、巣ごもり需要は落ち着いたのかと思われましたが、ディズニーのプラットフォームはまだ成長中のようです。

今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。
表内のEPS、売上はTradingViewの数値を、その他一部売上予測などはYahoo!financeより引用させていただいております。(いずれも記事作成日に閲覧した内容です)
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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