2022.2.7発表Q決算_注目企業まとめ【CRNC/NUAN/ONなど】

本日の注目企業決算速報
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2022年2月7日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、5社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移、2022年のガイダンスなど(一部記載のない企業もあり)を見ての簡単な所感をまとめました。

本日は、半導体大手メーカー、オン・セミコンダクターの決算が発表されました。
また、ニュアンスからスピンオフされた自動車用アシスタント開発を行うセレンスは、ガイダンス引き下げなどによって株価が30%以上下落しています。

1. 四半期決算

1-1. セレンス(CRNC)

音声認識とAIの大手ニュアンス・コミュニケーションズからスピンオフされた(元自動車部門)。
自動車向けに音声認識・AI(人工知能)を備えたアシスタントソフトウェアを開発・販売する。

今四半期は、売上がアナリスト予想を下回りました。

前年同期比では売上がわずかに増加したものの、純利益は減少しました。

2022年第2Q(9月締め決算なので、今四半期が第1Q)のガイダンスでは、8,200万ドル(82百万ドル)~8,600万ドル(86百万ドル)の売上を見込んでいます。
これはアナリスト予想の100.03百万ドル(※Yahoo!financeより)を16%~22%下回ります。

また、通年での売上見込みは3億6,500万ドル~3億8,500万ドルに引き下げられました。
以前は4億ドル~4億2,500万ドルというガイダンスを出しており、今回の引き下げ幅は中間点で9%となります。
なお、昨年(2021年9月締め)の売上と比較しても1%~6%の減少予測です。

半導体不足とサプライチェーン、人手不足など、様々な問題が続いており、CFOの辞任も発表されています。

CRNCのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

セレンスの四半期決算について詳しくはこちらでまとめています。

1-2. オン・セミコンダクター・コーポレーション(ON)

半導体の大手メーカー。

最近はアナリスト予想を達成し続けています。

第4Q、通年のどちらで見ても増収増益となっており、特に利益の伸び幅が大きいです。

2022年第1Qのガイダンスでは、1,850百万ドル~1,950百万ドルの売上を見込んでおり、non-GAAP EPSは0.98ドル~1.10ドルと予想しています。

同期間のアナリスト予想では、売上1,780百万ドル(※Yahoo!financeより)~1,843百万ドル(※TradingViewより)となっているので、予想を超えるガイダンスと言えるでしょう。

ONのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

1-3. テラデータ(TDC)

データウェアハウジング技術や関連サービス・ソフトウェアを世界各国に提供。

今四半期は、売上がアナリスト予想を下回りました。

通年では増収増益となったものの、第4Qのみを見ると、売上が前年同期比3%減少しています。

2022年通年ガイダンスでは、売上は前年(2021年の売上は1,917百万ドル)と横ばい~1桁台前半(%)の成長になると予想されています。
なお、通年売上のアナリスト予想は1,940百万ドル(※Yahoo!financeより)なので、ほぼ同程度だと言えます。

non-GAAP EPSは、第1Qでは0.63ドル~0.67ドル、通年では1.82ドル~1.92ドルとなる見込みです。

TDCのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

1-4. ナプコ・セキュリティ・テクノロジーズ(NSSC)

セキュリティ製品メーカー。

今四半期はEPSがアナリスト予想を下回りました。

売上高は前年同期比23%増加し過去最高額となりましたが、設備・製品の原価が増加し、純利益は前年同期の約3分の1にまで減少しています。

この利益減少の主な要因はサプライチェーンの混乱と製品構成のシフトで、製品構成については”最初は粗利率が低くなるものの、収益性の高い経常収益へつながる”シフトだとしています。

NSSCのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

ナプコの銘柄分析を行った記事はこちらにあります。

1-5. ニュアンス・コミュニケーションズ(NUAN)

音声・画像認識技術、ソフトウェアを提供。
マイクロソフト(MSFT)に買収される予定だが、英国の独占禁止法の調査中。EUは承認済み。
なおこの買収は、マイクロソフト側が発行済み株式を1株あたり56ドルで取得するものです。

アナリスト予想を下回る期が続いています。

前年同期と比較して減収減益となっており、特に利益に関しては赤字に転落しています。

また、買収保留中のため、ガイダンスはありません。

NUANのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2112

2. まとめ

今回ピックアップした中でアナリスト予想をクリアしたのは、オン・セミコンダクター・コーポレーション(ON)のみでした。

純利益が大幅に増加しており、半導体不足も追い風となっていることがうかがえます。

今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。
表内のEPS、売上はTradingViewの数値を、その他一部売上予測などはYahoo!financeより引用させていただいております。(いずれも記事作成日に閲覧した内容です)
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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