2022年1月31日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、3社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移、2022年のガイダンス(一部記載のない企業もあり)を見ての簡単な所感をまとめました。
本日は、半導体メーカーのNXPセミコンダクターズの決算が発表されました。
2019年以降売上・利益が減少していましたが、2021年に大きな回復を見せています。
1. 四半期決算
1-1. NXPセミコンダクターズ(NXPI)
オランダの半導体メーカー。主力製品は”NXP LPC”。
最近はアナリスト予想をクリアする期が続いています。
また、近年は減少気味だった売上が、2021年は大きく増加(前年比28%増加。好調だった2018年の実績をも上回る)しました。
純利益についても、2019年~2020年は大幅に減少していましたが、大きく改善しています。(ただ、こちらは2018年の実績には届かなかった)
2022年第1Qのガイダンスでは、売上3,025百万ドル~3,175百万ドル、GAAP営業利益785百万ドル~883百万ドルを見込んでいます。(non-GAAPでは1,035百万ドル~1,133百万ドル)
1-2. ヘルマリック・アンド・ペイン(HP)
油田やガス田の掘削請負会社。
今期はアナリスト予想をクリアすることができました。
しかし、年々売上は小さくなっており、2019年以降は赤字となっています。
ただ、今四半期に関しては、前年同期よりも売上を増加させ、損失も減少しています。
1-3. L3ハリス・テクノロジーズ(LHX)
政府、防衛、一部顧客向けに、安全な無線システムを提供する。
EPSはアナリスト予想をクリアしていますが、売上が2四半期連続で予想を下回りました。
売上を見ると、通年では前年比2%、四半期(第4Q)の比較では7%減少しています。
2022年のガイダンスでは、売上を173億ドル~177億ドルと見込んでいます。
これは、2021年の実績である178億ドルを下回る予測です。
2. まとめ
本日まとめた決算の中では、半導体メーカーであるNXPセミコンダクターズ(NXPI)がアナリスト予想もクリアしており、比較的好調な結果でした。
売上のガイダンスでも、今四半期をわずかに下回るか、4%以内の増加が見込まれています。
ただ、現状以上に大きく売上を伸ばす見込みは今のところないようです。
なお、営業利益に関しては今四半期の実績(807百万ドル)と同程度で前後する予測となっています。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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