2022年1月28日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、4社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移、2022年のガイダンス(一部記載のない企業もあり)を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. ブイエフ(VFC)
衣料・関連製品の製造・販売を行う。主要ブランドは”ザ・ノース・フェイス”など。
今四半期は、アナリスト予想を達成しました。
2021年(4月締め)は新型コロナ感染拡大の影響もあって、前年比減収減益となりましたが、2022年通年(こちらも4月締め)ガイダンスでは、約28%の成長を見込んで約118.5億ドルの売上を見込んでいます。
ただ、直接販売による売上は、34%~36%という予測から、32%~34%に引き下げられました。

1-2. キャピタラー(CAT)
建設用機械や大型エンジンを製造する。
今四半期は、EPS、売上ともにアナリスト予想をクリアしました。
また、2020年に売上・利益が大きく落ち込んでいましたが、2021年はかなり回復しました。
特に利益は2018~2019年を上回っています。

1-3. チャーチ・アンド・ドワイト(CHD)
洗剤やパーソナルケアなどの日用品を製造するメーカー。
アナリスト予想をクリアし続けています。
また、年間売上・利益も増加を続けている状態です。
2022年のガイダンスでは5%〜8%の売上成長を見込んでおり、年間EPSは3.14ドルから~3.26ドルになると予測しています。

1-4. チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)
ケーブルテレビや携帯電話などのサービスを行う通信事業者。ブランド名は”Spectrum”。
今四半期は、売上がアナリスト予想を下回りました。
しかし、売上と利益は年々増加しており、2021年も売上が前年比7%、純利益は前年比44%の増加を達成しています。

2. まとめ
1月28日に発表された決算は好調でも、インフレによるコスト増加を懸念している企業がありました。
インフレは企業の業績に悪影響を及ぼすだけでなく、利上げやバランスシート縮小といった金融施策のペースにも直結してくるので、各種指標は引き続きチェックしておきたいです。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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