2022年1月21日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、3社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移、2022年のガイダンス(一部記載のない企業もあり)を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. IHS・マークイット(INFO)
債券や株式、デリバティブなどの時価評価・金融情報サービスを提供する。
アナリスト予想をクリアし続けています。
前年同期比でも、売上は6%増加、純利益は388%の増加と好調です。
また、2021年(11月締め)通年で見ても増収増益となりました。
なお、これらの純利益には事業売却益も含まれています。
1-2. シュルンベルジェ(SLB)
石油・天然ガス資源の探査や解析、開発・生産に関わる技術やサービスを世界へ提供。
EPSはアナリスト予想をクリアし続けています。
また、今四半期は売上も予想値を達成しました。
前年同期比では売上が13%増加、純利益が61%増加となっています。
各地域、各事業とも全体的に売上が伸びました。
2022年のガイダンスでは設備投資に関するものが示されています。
2021年通年の設備投資は17億ドルでしたが、2022年は19億ドル~20億ドルとなる見込みです。
また、”原油需要の着実な回復によって原油価格も堅調に推移すると見られ、セクター全体の成長が予想される”という旨の発言もありました。
1-3. ハンチントン・バンクシェアーズ(HBAN)
子会社を通じて中小企業や個人向けの様々なサービスを展開する金融持株会社。
EPS、売上ともにアナリスト予想を下回る期が続いています。
ただ、前年同期比では増収増益です。
2. まとめ
今回発表された決算は少なく、特にピックアップする傾向はありません。
石油・天然ガスのトータルソリューションを提供するシュルンベルジェ(SLB)から、2022年以降の需要回復や成長の見込みが語られていますが、前回の原油価格上昇(一度目の脱コロナ、経済回復への期待など)の時とは状況が違うので、慎重に見ていきたいところです。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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