2022年1月10日~14日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、7社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
今週は主に金融系の決算となっております。その他、デルタ航空なども発表されました。
1. 四半期決算
1-1. ティルレイ(TLRY)
医療用大麻(カンナビス、カンナビノイド)の製造・販売を行う。医薬品としての供給のみならず、消費者向け製品も手掛ける。
2021年2月、掲示板レディット(ゲームストップ騒動でロビンフッドと共に有名になった、情報交換・共有が行われていた掲示板)ユーザーによる株価急騰と暴落が起きている。
今期は売上が予想値に届かなかったものの、EPSはクリアしました。
なお年単位で見ても売上は増加を続けています。

1-2. ジェフリーズ・ファイナンシャル(JEF)
様々な金融サービスを提供する。持株会社。
今回はEPS、売上ともにアナリスト予想を下回りました。

1-3. デルタ航空(DAL)
大手航空会社。
3四半期連続でアナリスト予想をクリアしています。
ただ、新型コロナ感染拡大によって大打撃を受けており、いまだ以前の売上に戻れていません。

デルタ航空の今回の四半期決算・年次決算についてはこちらで詳しく紹介しています。
1-4. JPモルガン・チェース(JPM)
アメリカを代表するメガバンクの一つ。持株会社。
SPAC引き受けには積極的ではないとされる。
2四半期連続で、売上がアナリスト予想を下回りました。

こちらはTradingViewから引用した数値を掲載しています。第1Q、第2Qの売上が決算書の表記と少々異なりますが、端数処理によるものです。
JPモルガン・チェースの第4Q決算や2021年通年決算の分析記事はこちらにあります。
1-5. ウェルス・ファーゴ(WFC)
非常に大きな規模を持つ銀行の一つ。持株会社。
新型コロナ感染拡大前後はアナリスト予想を下回る期が続いていましたが、最近は連続して予想値をクリアしています。

1-6. ブラックロック(BLK)
世界最大級の資産運用会社。
EPSはアナリスト予想をクリアする期が続いていますが、今期は売上が予想値に達しませんでした。
しかし、年単位で見ると売上は増加中です。

1-7. シティグループ(C)
アメリカを代表するメガバンクの一つとされる。持株会社。
アナリスト予想をクリアする期が続いています。

2. まとめ
今四半期の決算結果を占うと言われる、金融系の決算が発表されました。
売上に関しては前期(7月~9月期)よりも予想未達の企業が多いように感じますが、EPSはしっかりクリアしています。
また、航空セクターでは真っ先に決算を発表したデルタ航空を見ると、新型コロナの変異株の影響で株価・売上ともに上下していました。
売上は徐々に回復してきていますが、完全回復するためには、社会が新型コロナを克服する必要があるようです。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
コメント