2021年12月6~7日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、8社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
■センチネルワン(S)を追加しました。
1. 四半期決算
1-1. クーパ・ソフトウェア(COUP)
クラウドベースの請求・経費管理プラットフォームを提供。
バイヤーとサプライヤーをグローバルに一元管理でき、出費を可視化する。
アナリスト予想をクリアし続けており、売上も増加傾向です。
1-2. モンゴDB(MDB)
汎用データベースのプラットフォームを提供。アプリケーションの開発向けサービスも手掛ける。
アナリスト予想をクリアし続けています。
売上も増加傾向です。
1-3. スモーロジック(SUMO)
様々なログを収集することで一元的に監視・分析を行う、クラウドベースのSaaS型SIEMツールを提供。
アナリスト予想をクリアし続けています。
売上も増加傾向ですが、最近の四半期ごとの成長率は控えめです。
1-4. エアロバイロンメント(AVAV)
米国国防総省や国際連合政府を顧客とする無人航空機(UAV)、戦術ミサイルシステムなどのソリューションを提供するメーカー。
売上がアナリスト予想を下回りました。
年単位で見ると売上を増加させてきましたが、2022年のガイダンス修正が発表され、成長が鈍化する可能性があります。
エアロバイロンメントの四半期決算・ガイダンス修正について詳しくはこちらで紹介しています。
1-5. ページャーデューティー(PD)
様々な監視ツールやアプリケーションから収集したアラートを解釈し、必要なユーザーへ確実に通知するインシデント管理ツールを提供。
最近はアナリスト予想をクリアする期が多く、売上も増加傾向を維持しています。
1-6. デイブ・アンド・バスターズ・エンターテイメント(PLAY)
アミューズメントセンターを運営する。
売上がアナリスト予想を下回りました。
2020年は新型コロナ感染拡大によって売上が激減しましたが、現在はコロナ前の四半期売上と同程度に戻っています。
1-7. トール・ブラザーズ(TOL)
高級住宅地域の建設事業を手掛ける。
最近はアナリスト予想をクリアする期が続いています。
ここ数年間売上が停滞気味でしたが、最近は急増しています。
1-8. センチネルワン(S)
AIを活用したクラウドベースのXDR自律型プラットフォーム”Singularity”を提供。クラウドストライク(CRWD)の競合。
前期のEPSは端数でアナリスト予想を下回る結果となりましたが、今期はEPS、売上ともにクリアしました。
売上は増加を続けています。
また、引き上げられたガイダンス通りに売上を積み上げられれば、年間売上の成長率が再び100%となる見込みです。
2. まとめ
クーパ・ソフトウェア(COUP)、モンゴDB(MDB)、ページャーデューティー(PD)、センチネルワン(S)といった企業向けソフトウェアやプラットフォームが売上を伸ばしています。
また、高級住宅地域で建設事業を行うトール・ブラザーズ(TOL)の売上が急速に伸びてきており、世界的な不動産価格高騰の恩恵も受けているのではないかと感じます。(プレスリリース内では”住宅市場は非常に強い需要がある”としている)
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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