2021.11.18Q決算総ざらい【BABA/JD/WDAY/AZEKなど】

本日の注目企業決算速報
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2021年11月18日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、12社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。

1. 四半期決算

1-1. カナディアン・ソーラー(CSIQ)

発電所プロジェクトにも携わる、大規模なカナダの太陽光発電製品メーカー。

今期はEPSがアナリスト予想を大きく上回りました。
一方で、売上は予想値に達していません。

CSIQのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-2. コールズ(KSS)

オンライン販売も行う、百貨店運営企業。

アナリスト予想をクリアしている期が多いです。
また売上を見ると、コロナ感染拡大による打撃からかなり回復しています。

KSSのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-3. メーシーズ(M)

百貨店を経営。オンライン販売も行う。

アナリスト予想をクリアする期が多いです。
コロナによる打撃からは回復してきていますが、それ以前は売上が年々減少傾向にありました。

MのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-4. ニュージャージー・リソーシズ(NJR)

ニュージャージー州で天然ガス供給を行う持株会社。

前期に続き、EPS、売上ともに予想を下回る結果です。

NJRのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-5. アゼク(AZEK)

廃材を再利⽤した⾓材・建材を製造する。

アナリスト予想をクリアし続けています。
また、EPS、売上ともに増加傾向です。

AZEKのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-6. アリババ・グループ(BABA)

中国のEC大手”阿里巴巴集団”。持株会社。

売上は年々増加していますが、今期はEPS、売上ともにアナリスト予想を下回りました。

BABAのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-7. JDドットコム(JD)

中国のEC大手”京東集団”。アリババの競合としてよく名前が上がる。

アナリスト予想を上回る期が続いています。

売上も年々増加しており、この一年間は全ての四半期でアリババを超えています。

JDのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-8. アプライド・マテリアルズ(AMAT)

半導体チップの製造装置メーカー。ディスプレイや太陽電池向けの商品も扱う。

最近は四半期ごとに売上を増加させてきていましたが、今期は前期を下回る結果となりました。

EPSが上昇傾向にあるものの、アナリスト予想に達していません。

AMATのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-9. イントゥイット(INTU)

財務、会計、金融のソフトウェアを専門的に提供する。

EPS、売上ともにアナリスト予想を余裕をもってクリアしました。
また、売上は年々増加しています。

INTUのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-10. ニュアンス・コミュニケーションズ(NUAN)

音声・画像認識技術、ソフトウェアを提供。マイクロソフト(MSFT)に買収される予定。

売上は減少傾向で、今期は予想値を下回る結果でした。

NUANのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-11. パロアルト・ネットワークス(PANW)

ファイアウォールやその拡張製品を中心に、サイバーセキュリティプラットフォームを提供する。

アナリスト予想を上回り続けています。
また、売上も増加傾向です。

PANWのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-12. ワークデイ(WDAY)

人事、財務のSaaS”Workday”を提供。

アナリスト予想を上回る期が多く、売上は増加を続けています。

WDAYのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

2. まとめ

今日まとめた決算の中で唯一の半導体関連銘柄であるアプライド・マテリアルズ(AMAT)の売上を見ると、ここ最近の四半期ごとの劇的な成長が落ち着いたように見えます。
今期はEPSとともにアナリスト予想を下回る結果にもなってしまいました。

ただ、同社のプレスリリースを見ると”サプライチェーンの問題”によって売上が思うように上がらなかったようです。
半導体に関する注文はまだまだ増加中だとしていて、半導体全体の需要はもうしばらく続きそうですが、同社が売上を更に上積みするにはサプライチェーン問題の解決が課題となりそうです。

また、廃材をリサイクルして付加価値のある建築資材とするアゼク(AZEK)は、ESGの観点からも注目したい銘柄です。

今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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