2021年11月12日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、3社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. アストラゼネカ(AZN)
イギリスの大手製薬会社。新型コロナウイルス(COVID-19)のウイルスベクターワクチンでも注目を集める。
前期、前々期はアナリスト予想をクリアしていましたが、今期のEPSは未達でした。
一方、売上は四半期ごとに上下しつつも増加を続けています。

1-2. ゾサノ・ファーマ(ZSAN)
臨床段階の医薬品開発会社。粘着性パッチによる皮膚からの投薬システムを開発。
前期と今期はアナリスト予想をクリアしています。(2021年1月~3月期は端数で未達)
ただ、売上はほとんどない状態です。

1-3. エバースピン・テクノロジー(MRAM)
フリースケール・セミコンダクタからスピンアウトしたMRAM(磁気抵抗メモリ)の先駆けメーカー。
MRAMは、電荷を用いるDRAMと異なり、電源を切ってもデータが保たれる不揮発性メモリ。また、データの読み書きが高速である。
最近はアナリスト予想を超えるEPSを出しています。
前期から営業利益、純利益が発生し、連続して黒字となりました。
売上には上下の波がありますが、ここ最近の中では今期の数字はかなり大きいです。

2. まとめ
長期的に見ると比較的右肩上がりのチャートを築いてきたアストラゼネカ(AZN)ですが、今期はEPSが予想値に届かず、株価は下降しました。
売上は増加を続けていますが、利益面での期待も大きいようです。
また、個人的に気になっているのはMRAMを製造するエバースピン・テクノロジー(MRAM)です。
MRAMが開発されて数年間はあまり日の目を見ていませんでしたが、徐々に話題になってきているように感じます。
実際売上も増えてきていますし、これからMRAMの市場が拡大していくかもしれません。近いうちに事業内容や年次決算も見ていきたいです。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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