2021.11.11Q決算総ざらい【JOBY/RIDE/BLNK/LAZRなど】

本日の注目企業決算速報
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2021年11月11日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、13社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。

1. 四半期決算

1-1. イエティ・ホールディングス(YETI)

アウトドア用品の開発・販売を行う持株会社。

アナリスト予想を安定してクリアしています。

YETIのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-2. タペストリー(TPR)

”COACH(コーチ)”、”ケイトスペード”、”スチュアート・ワイツマン”のブランドを持つ皮革製品メーカー。

最近はアナリスト予想をクリアする期が続いています。

TPRのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-3. セルシウス・ホールディングス(CELH)

健康飲料を展開する持株会社。

今期はEPSがアナリスト予想を大きく下回りました。
一方、売上は増加傾向にあります。

CELHのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-4. アメティス(AMTX)

石油製品に変わる技術開発と商業化を目指す。エタノールやバイオディーゼル工場を操業。

アナリスト予想を下回る期が多いです。

直近1年間は四半期ごとに売上が増加していますが、過去にはもっと売上が大きかった期もあり、長期的な上昇傾向はありません。

AMTXのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-5. グロウジェネレーション(GRWG)

屋内向けの商品や換気システムまで水耕栽培用品を幅広く販売する。あくまで事業の一部ではあるが、大麻用の販売が成長中。

アナリスト予想を下回っている期が多く、今期もEPSが未達でした。
また、売上は四半期ごとに増加していましたが、今期は前期よりも減少しました。

GRWGのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-6. オーディオアイ(AEYE)

webアクセシビリティ(様々な人が様々な場面でwebコンテンツを利用できるようにすること)向上のためのSaaS製品を開発・提供。

今期はEPS、売上のどちらもアナリスト予想を下回りました。
しかし、売上は増加を続けています。

AEYEのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-7. バイオライフ・ソリューションズ(BLFS)

細胞や組織の低温貯蔵、凍結保存のソリューションを提供。

直近3期はアナリスト予想を上回っています。
また、売上は増加傾向です。

BLFSのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-8. ブリンク・チャージング(BLNK)

EV用急速充電スタンドを所有し運営する。

最近はアナリスト予想を下回るEPSが続いています。

これまで何年間も伸び悩んでいた売上が、最近急激に増加しました。

BLNKのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-9. ジャムフ・ホールディング(JAMF)

Apple製品のIT管理を行うソフトウェアを提供。
11月10日にアップルが中小企業向けの新しいデバイス管理サポートサービスのサブスクリプションを発表して株価が下落している。

最近はアナリスト予想をクリアし続けています。
また、売上は増加傾向です。

JAMFのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-10. ルミナー・テクノロジーズ(LAZR)

自動運転技術を開発する。製造するLiDARセンサーが、NVIDIAの自動運転車向けプラットフォーム”NVIDIA DRIVE Hyperion”に採用されたことを発表した。

今期のEPSはほぼ予想通りでした。
一方、売上は増加したもののアナリスト予想を10%下回っています。

LAZRのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

IPOが2020年12月のため、2020年10月~12月期は割愛します。

1-11. ローズタウン・モーターズ(RIDE)

全電動ピックアップトラックを開発中のEVメーカー。

まだ開発中のメーカーで、売上はありません。
倒産危機などもありましたが、今回の決算発表で”2022年第3Qに商業生産を開始”することが明言されました。

RIDEのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-12. ガン(GAN)

オンラインカジノ、オンラインくじなどのゲーム用SaaSソリューションを提供するイギリスの企業。

アナリスト予想を下回るEPSが続いています。
また、売上が急激に増加していましたが、今期は前期よりも減少する結果となりました。

GANのEPS・売上_アナリスト予想と実績比較_2109

1-13. ジョビー・アビエーション(JOBY)

eVTOLでの空飛ぶタクシー実現を目指す。

予想よりもEPSのマイナスが大きい結果です。
また、現在は商業化を目指して開発を行っている段階なので、売上が発生していません。

今回がSPAC IPO後初の決算で、売上がまだないため、今期のEPSのみ掲載しています。

ジョビー・アビエーションの四半期決算についてはこちらで詳しく紹介しています。

2. まとめ

今日の決算を見ても、オーディオアイ(AEYE)やジャムフ・ホールディング(JAMF)、ルミナー・テクノロジーズ(LAZR)など、ネットワークやそれに関連する最新テクノロジー企業は業績を伸ばしている印象です。
ただ、ジャムフ・ホールディングはアップルの発表によって株価が大きく下落しました。

他のセクターを見ると、バイオテクノロジーは盛んに研究されているため、バイオライフ・ソリューションズ(BLFS)のような事業の需要は今後も続きそうです。

また、なかなか売上の伸びなかったブリンク・チャージング(BLNK)が前期から急激に成長しました。
テスラなどの功績もあって、EVが少しずつ身近になってきているのを感じます。

今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。

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