2021年11月5日に発表された米国企業の四半期決算について、個別記事のまだないものも含め、6社分の売上・EPS(アナリスト予想との比較)、売上や利益の推移を見ての簡単な所感をまとめました。
1. 四半期決算
1-1. キャノピー・グロース(CGC)
カナダの医療用大麻製造企業。
今期のEPSはマイナスですが、アナリスト予想は上回りました。
しかし、売上は予想値に達しない期が続いています。
1-2. ドミニオン・リソーシズ(D)
電力・ガス事業の持株会社。天然ガスの貯蔵量で知られる。
今期はEPSがアナリスト予想を達成しています。
しかし過去2年間分を確認しても、売上は予想値を下回り続けています。
1-3. ドラフト・キングズ(DKNG)
実際に金銭を賭けるスポーツ関連のギャンブル、オンラインカジノ、ファンタジースポーツをモバイルアプリで提供する。
EPSがアナリスト予想を下回る期が長く続いています。
1-4. ジョンソン・コントロールズ(JCI)
商業ビルや施設の空調設備、管理システム、セキュリティシステムを提供。
アナリスト予想を上回る期が続いていますが、今期は売上が予想値に達しませんでした。
また、前期のEPSはほぼ予想通りでしたが、わずかに予想数値を下回っています。
1-5. ユビキティ・ネットワークス(UI)
ネットワーク機器メーカー。
今期はEPS、売上のどちらもアナリスト予想を下回りました。
1-6. グルーポン(GRPN)
クーポン共同購入サイトを運営。
EPS、売上のどちらもアナリスト予想は達成しています。
しかし、この表の1年間やそれ以前を見ても、売上は減少傾向が続いています。
グルーポンの事業内容や年次決算についてまとめた記事はこちらにあります。
2. まとめ
医療用大麻のキャノピー・グロース(CGC)や、オンラインカジノ、スポーツギャンブルのドラフト・キングズなど、日本にはあまり馴染みのない事業を行う企業の決算が発表されました。
どちらもまだ法律などの規制が大きいこともあって苦戦しているように見えますが、規制の解除や世論などによって風向きが変わる可能性もあります。
現時点での保有はまだ考えていませんが、今後も追っていきたい銘柄です。
今回の内容は個別の分析記事とは違い、売上や利益にフォーカスした、より簡略的なものとなっています。なおEPS、売上はTradingViewの数値を使用させて頂いています。
また、記事の内容はあくまでクロの考え・判断を中心に構成されているため、投資の際はご自身の判断の上、自己責任で行ってくださいますよう、お願いいたします。
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